こども未来アクション
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e保育所など就学前の幼児の居場所•子供の基本はやはり家庭だから、家庭が不安定だと子供の気持ちも不安定になる。•やってあげればできてしまうけれども、自身でやりたいことを尊重して、対等の関係にいるように気を付けている。•発達に特徴のある子供が増えていることを最近特に感じている。集団生活の中で特にきめ細かな対応を必要としている。•保育所と認定こども園の2箇所で話を聴いた。(就学前の幼児11人)•園児と担任の先生が輪になって座り、まず先生が気持ちに関する絵本を読んでから、話し合いを始めた。•子供は手を挙げて積極的に発言をし、時には友達の話に触発されたり、夢で見た話等も交えたりしながら、次々と話をしていた。内容は家族との話が多数を占めた。社会のことに関する設問は、自分が将来なりたいものの話をする中で、どんな社会になってほしいかが表現されていた。家族などの身近な存在以外でも、子供だからこそ気付くような、周囲の人や環境などの社会に対する思いを持っており、それを活かした取組が必要と考えられる。※兄弟の一番上で、普段下の子たちの面倒を見ている子供<表現は原文のとおり記載>◆楽しい・嬉しい・安心すること•週末にパパがおいしいチキンを焼いてくれて、ドーナツを買ってくれたことが嬉しかった。•縄跳びできるようになったことが楽しい。•トイレに行く時は廊下に妖怪がいるような気がして、誰か一緒じゃないと怖いから、お姉ちゃんがついてきてくれると安心◆悲しい・嫌なこと•パパとママがケンカしたことは嫌だった。•ママが怒った時は悲しかった。その後、ママが「許して」って言ったから許してあげた。•お兄ちゃんが遊んでくれない時は悲しい。36◆将来のこと・社会のこと•大きくなったら看護師になって、みんなを助けたい。•消防車の人になって、困っている人を助けたい。•電車の運転手になって、日本のみんなを運んであげたい。•大人になったら、面倒くさいことはやりたくない。洗濯物はママにやってもらう。(※)•公園のトイレは、男女が一緒になっているのが一つしかなくて、混んで並ぶし、便器が大きくて子供は手すりをつかまないと落ちてしまうので、きれいにしてほしい。園⾧・先生のご意見子供との対話①(子供の居場所におけるヒアリング)

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