こども未来アクション
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令和4年12月、西東京市立青嵐中学校において「子供の事故による傷害の予防」をテーマに出前授業を行い、1年生と2年生の生徒の皆さんから意見を聴きました。授業では中学生の日常生活やスポーツ中の事故予防に焦点を当て、国立研究開発法人産業技術総合研究所の大野美喜子先生をお招きし講義を実施しました。事故を予期できない「Accident(アクシデント)」ではなく、予防できる「Injury(インジュリー)」と捉えること、「変えたいもの(A)」「変えられないもの(B)」「変えられるもの(C)」を分けて考える「ABC理論」を使い、実際に起きた事故事例を題材に、生徒の皆さんにグループワークをしてもらいました。また、子供政策連携室が今後取り組む「子供を事故から守る環境づくり」に関して、アンケートに協力してくれました。◀大野美喜子先生「傷害予防って何だろう?」講義資料より大野先生の授業を受け、生徒の皆さんからは「事故は起きて仕方ないものではなく、予防できるものという発想に変わった。」「事故の後、どうしたら怪我をせずに済んだか振り返ったことがなかったため、勉強になった。」と、事故そのものに対する考え方が変わったとの意見が多く寄せられました。また、東京都の「子供の事故予防を進めるため、危ないところを変える。」という目標について、多くの生徒の皆さんから「安全に暮らせるから賛成」とあった一方で、「行動制限にならないようにしてほしい。」という意見がありました。東京都が来年度取り組む事故予防の施策については、「ハンドブックは読みやすいようにマンガやアニメ仕立てにしてくれるといい。」「かわいいイラストが載っているといい。」「子供の事故データベースは自分たちにも共有してほしい。」と子供目線の意見が多くありました。授業を通じて生徒の皆さんが感じた気付きや、東京都の取組に関する意見やアイデアを活かして、子供を事故から守る環境づくりを進めていきます。42▲生徒たちによるグループワークの様子子供を事故から守る環境づくり~西東京市立青嵐中学校~子供との対話③(出前授業)

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