チルドレンファースト 子供政策の加速に向けた論点整理
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例えば、「世話を必要としている父母の状況」、「父母へ世話をしている内容」ともに、中高生の家庭において状況は様々であり、多様な機関が家庭への支援を担っていくことが求められている。中高生では、ヤングケアラーについて「聞いたことはない」が○ヤングケアラーについては、高齢社会の進行や世帯規模の縮小、子供の権利に対する社会的理解の深まり等によって、近年、社会問題として顕在化してきた。○ヤングケアラーの法令上の定義はないものの、一般に、「本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている子ども」とされ、本人の成長や学業等への影響が危惧されている。○一方、家庭内のデリケートな問題であること、本人や家族が自覚しにくいこと、認知度が低いこと等から、学校や介護の現場等において発見されにくい状況がある。○家庭が抱える課題は近年、複雑化・複合化してきている。一つの機関では十分な対応ができないケースが多いため、福祉、介護、医療、教育等の関係機関が連携し、必要な支援につないでいかなければならない。○周囲の大人がヤングケアラーについて正しく理解するとともに、子供たちが直面している実情に寄り添い、きめ細かいサポートをしていくことが求められている。8割以上を占め、認知度の向上が求められている。中学2年生全日制高校2年生定時制高校2年生相当通信制高校生高齢(65歳以上)要介護(介護が必要な状態)精神疾患、依存症(疑い含む)精神疾患、依存症以外の病気中学2年生全日制高校2年生定時制高校2年生相当通信制高校生0%20%聞いたことがあり、内容も知っている(資料)厚生労働省「令和2年度ヤングケアラーの実態に関する調査研究」を基に作成認知症身体障がい知的障がいその他無回答20400%%%%%0%%%%%(資料)厚生労働省「令和2年度ヤングケアラーの実態に関する調査研究」を基に作成40%60%聞いたことはあるが、よく知らない聞いたことはない無回答家事身体的な介護外出の付き添い通院の付き添い感情面のサポート見守り通訳金銭管理薬の管理その他無回答608080%100%20406080世話を必要としている父母の状況ヤングケアラーの概念の認識(中高生)父母へ世話をしている内容15ヤングケアラー:子供たちが直面する実情に寄り添ったきめ細かい支援を展開当事者世代における認知度が低いケアを要する家族の状況は各家庭で異なる

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