チルドレンファースト 子供政策の加速に向けた論点整理
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•有識者からの提言ヤングケアラー支援においては、把握から支援○普及啓発に当たっては、正しい知識を広めるとともに、ヤングケアラーの声を子供や支援者など多くの人に聴いてもらう仕組みづくりが大切○児童福祉も高齢も障害も、どのような分野の相談であっても、包括的に受け止め、対応してくれる機能が区市町村にあるとよい。○教員やケアマネジャー等、立場によって見えている家庭の姿は異なる。関係機関が集まり、ケアの受け手を含めた家庭の全体像を把握することが大切。その上で、ヤングケアラーとその家庭にどのような支援が必要か、総合的に検討できるとよい。○子供が支援活動に参加し、つながってよかったと思うためには、楽しい、安心した、友達ができたという子供目線のメリットを考えないといけない。Exploration Programme(探検プログラム)の様子○1980年代末からヤングケアラー支援を行ってきたイギリスでは、300以上のヤングケアラー支援団体が活動し、多様なプログラムを提供している。○例えば、「Exploration Programme(探検プログラム)」は、子供たちが、ケアについて理解したり、ヤングケアラーとしての自分を見つめ直すことで、家庭の課題等に対応するための力を身に付けられるようになっている。○また、「Activities Programme(アクティビティプログラム)」では、子供たちは、自身と似た状況にある仲間と一緒に過ごすことで、リラックスしたり、楽しんだりすることができる。(出典)Winchester Young Carers(ウィンチェスター・ヤングケアラーズ) ホームページActivities Programme(アクティビティプログラム)の様子16ヤングケアラーにつながる体制を構築していくことが急務である。多機関連携により、家庭の全体像を捉えた支援を実現させるべきだ。【イギリスにおけるヤングケアラー対策】

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