•有識者からの提言乳幼児期は非認知能力が向上する重要な時期○0歳児からすでに非認知能力の発達は始まっており、早期から他者と関わる機会を確保することは、子供のより良い成長につながる。○非認知能力を伸ばす土台として、子供が恐れや不安を感じたときに確実に守ってくれる安定したアタッチメントが重要である。○幼稚園や保育所等の国内の教育・保育施設は、非認知能力を育成するための「安定したアタッチメント」及び「多様な他者と関わり、挑戦する場」としての機能を高いレベルで両立させており、子供の成長に資する有益な施設と言える。○子育ての孤立化といった保護者の心理的不安は、非認知能力の向上にマイナスの影響を与える。幼稚園、保育所等を定期的に活用できれば、保護者の育児不安を解消する効果も期待できる。○不安や恐れといったネガティブな感情を経験したときに、身体的にも心理的にも特定の他者に接したいという欲求や行動の傾向をアタッチメントという。○子供はアタッチメントを通じて、無条件に守られる経験を積み重ねることで、自他への信頼感を醸成する。この経験が土台となり、他者と関わりながら主体的に様々な挑戦をして非認知能力を育んでいく。(資料)鈴木裕美著「育てよう、非認知能力-これからの社会を生き抜くために必須な資質ー」を基に作成【有識者が提唱する非認知能力を伸ばすプロセス】≪非認知能力発達のイメージ≫28乳幼児期の集団生活であり、より早い時期から他者と関わる中で、非認知能力の発達が期待できる。
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