新型コロナウイルス感染症対策に係る東京都の取組-第1波から第6派までの状況-
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-38-入院医療体制の確保②•令和3年7月からは、入院待機ステーション等の運用により、入院調整の円滑化を図り、翌8月からは、夜間入院調整窓口により中等症Ⅱ以上を対象に保健所を介さない入院調整を実施。さらに、令和4年1月からは、夜間入院調整窓口に医師を配置し、中等症Ⅰ以下の軽症患者も含め入院要否判断・調整を行う体制を整備•また、令和3年3月からMIST(東京都新型コロナウイルス感染者情報システム)を導入。HER-SYS(新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム)の情報をMISTに取り込むことで、効率的に入院調整を実施。さらに、多職種連携ポータルサイトの転院支援システムを活用し、医療機関間の転院調整を支援<転退院支援班>•令和3年12月には、入院調整本部に転退院支援班を設置し、症状が改善したコロナ患者を軽症・中等症の患者を受け入れる病院へ、また、療養期間が終了した患者を回復期支援病院への転院調整を実施し、病床を効率的に運用するとともに、患者の症状に応じた療養環境を提供<往診支援班等>•令和4年1月には、入院調整本部に往診支援班を設置し、施設内療養を行う高齢者施設など向けに往診を調整。さらに、重症用病床の一元管理を行うほか、入院調整(軽症)班、保健所支援班などを設置、体制を強化(2)成果と課題•これまでの経験を生かし、感染状況に応じて先手先手で病床を確保しており、オミクロン株の流行を踏まえた臨時の医療施設の整備にも着実に対応•一方、コロナ患者の入院医療機関は、平常時に救急対応を行っている施設も多いことから、一般医療とのバランスも考慮し、病床の柔軟な運用が必要•また、確保病床の更なる有効活用を図るとともに症状に応じた療養環境を提供するため、新型コロナの治療が終了した高齢者に対して転院を促進する取組の強化が必要•都は、感染の流行初期から入院調整本部を設置し、入院先医療機関を調整するとともに、医師も配置した夜間入院調整窓口の設置など、円滑な調整を実施

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