Japanese | English
アジア通信
第8号 2010年3月26日発行
大都市の先進的な取組
 ANMC21会員都市が行う、先進的な取組を紹介していきます。

(1)FROM東京 〜東京の海外企業誘致の取組紹介・「東京ビジネスエントリーポイント」〜
 東京都では、平成17年より、東京でビジネスを展開する外資系企業に役立つ情報を取り揃え、ワンストップで提供する総合サービス窓口「東京ビジネスエントリーポイント(以下TBEP)」を運営しています。
 TBEPでは、専門の相談員が許認可に関する情報やビジネスパートナーの紹介、オフィス情報に加え、子供の就学や病院情報等、家族を対象とした生活相談にも応じています。現在、月平均20件以上の案件に対応し、きめこまやかなサービスを提供しています。


「日本の皆様においしい飲み物をお届けしたい」とのこと
 取材時、TBEPを利用していた方にお話を聞きました。
 「私はイスラエル出身ですが、妻の仕事の都合で現在日本に住んでいます。イタリア製の飲料及び飲料製造機械を販売する仕事をしているのですが、日本に拠点を設けようと思い、知人にTBEPの存在を聞いて、相談に来ました。私はすでに、イスラエルやオランダ、アメリカ等7カ国でビジネス展開しています。実は、他の国でもこうしたサービスを利用したことがありますが、資料の山を渡されておしまい、というのがほとんどでした。ところが、ここでは電話でも、メールでも、直接来訪しても相談でき、相談内容に合わせて親身に対応してくれるので、驚きました。特に私は日本語が苦手なので、英語でのサービスは助かります。おかげで、この一月には日本法人を設立することができました。」


韓国出身のビジネスマンも相談中
 相談員さんに、現在の利用状況について聞きました。
 「最近多い相談は、@ビジネス拠点を設立するための手続き、A日本での販売展開のための輸入販売業者紹介依頼です。日本語が苦手な相談者には、バイリンガルの行政書士を紹介するなど、会社設立のお手伝いもします。相談者の出身国は、ヨーロッパが多いですが、台湾やインドからの相談も増えています。最近では、台湾の繊維関係企業への取引先の紹介や、インドからの美容関係の店舗設立相談にも対応しました。アジアの皆さんからの相談をお待ちしています。」

 ビジネスの世界でもグローバル化が言われて久しいですが、海外のビジネス活動では、現地の法制度や商習慣等、細かい情報を入手するのに困難を伴います。TBEPでは、こういった相談に応え、東京のビジネス環境向上に貢献しています。
※TBEPへのリンクはこちら →