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(2)FROMクアラルンプール: マレーシア森林研究所(FRIM) - マレーシアのおすすめ観光スポット
マレーシア森林研究所 (FRIM) は、熱帯雨林研究において世界有数の研究機関です。1929年に森林研究所として設立され、1985年に第一次産業省所管の法定組織となりました。現在は、マレーシア資源環境省所管の研究機関です。首都クアラルンプールから北西16kmに位置するケポンという町のブギットラゴン保護林に隣接し、485.2haの敷地を有します。2007年12月には、MS ISO 9001:2000認証を取得し、2009年には2005年国家遺産法により自然遺産の認定を受けました。所長はアブドゥル・ラティフ・モハマド氏です。
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FRIMの研究活動は、以下の部門で構成されています。
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森林環境部門 |
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森林生物多様性部門 |
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森林製品部門 |
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バイオ技術部門 |
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薬用植物部門 |
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研究企画&経営部門 |
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FRIMの研究成果は、論文審査のある科学誌上で発表されるほか、森林の監督管理や森林関連業界に関わる政府機関にも報告されています。
FRIMとその研究者は、過去数年にわたり素晴らしい成果をあげ続けており、その功績に対し数え切れないほどの賞を受賞してきました。例えば、1995年の国際家具見本市では天然ゴムの木の活用に関する研究が、1997年の第25回ジュネーブ国際発明展ではアブラヤシの繊維抽出機が、それぞれ賞を受けました。2009年には、地域環境の保護への貢献を理由に日経アジア賞を受賞し、同年、マレーシアのゴムの木産業の研究開発への貢献に対するマハティール科学賞も受賞しました。
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FRIMは、マレーシア有数の観光スポットでもあり、ここを訪れる人たちは、安らぎ、静けさや美しい景観(写真 1)を楽しむだけでなく、さまざまなアトラクションやアクティビティを楽しめます。例えば、自然遊歩道、マウンテンバイク道(写真2)、自然教育センター、博物館や研究展示、キャンプ場やピクニックサイト、熱帯植物と樹木園などがあります。主要アトラクションのひとつであるキャノピーウォーク(写真3)は長さ150m、地上高30mにかかる、森の上のつり橋です。当初は調査目的で造られましたが、1993年以降はレジャーや環境教育のために一般の人々にも公開されています。これまでに25万人を超える人々がこのキャノピーウォークを訪れており、2009年には2万9千人近くがここを訪れました。世界各国の要人もこのキャノピーウォークを訪れており、今ではクアラルンプールに来たら必ず訪れたい観光名所の一つとなっています。マレーシア訪問の際には、都会の森林ウォーキングを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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