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アジア通信
第11号 2010年12月3日発行
アジア大都市ネットワーク21 東京総会特集
 平成22年7月から11月まで、アジア大都市ネットワーク21事務局でボランティア職員として勤務したアメリカ人学生ティモシー・クーパーさんから、アジア大都市ネットワーク21事務局での経験について寄稿してもらいました。


(3)アジア大都市ネットワーク21に参加して
 今年の7月から11月かけて、私は東京都が会員都市として参加するアジア大都市ネットワーク21のボランティアをしました。アジア大都市ネットワーク21は、アジア及び世界が今日直面する問題に立ち向かうため、さまざまな共同事業を行う、アジアの大都市が主導する独特なネットワークです。シアトルにあるワシントン大学で国際関係を専攻した私は、国際組織の内側を見たかったので、ボランティアを希望しました。
 アジア大都市ネットワーク21は平成13年、東京都の石原都知事の提唱により、アジアの繁栄を目的とするさまざまな共同事業を行うため、アジアを中心とするネットワークとして設立されました。世界のGDPの4割、世界人口の6割を占める地域として、アジアがその影響力を世界に示す必要性はかつてなく大きくなっています。


事務局にて
 ここで世界における東京の役割に触れたいと思います。アジア大都市ネットワーク21は、東京のような世界的な名声を持つ都市にとり、他の会員都市の手本となる重要なプラットフォームです。デリー準州のシェイラ・ディクシット首相が11月7日夜の歓迎レセプションで述べたように、会員都市がアジア大都市ネットワーク21の枠組みの中で相互に学ぶことが出来れば、その都市はアジアにおけるほかの都市の手本になる機会に恵まれることになるでしょう。
 今年の第9回東京総会を顧みると、アジア大都市ネットワーク21は様々な充実した結果を達成したことが分かります。今後、アジア大都市ネットワーク21の創造的な活動を促すためには強い個性を持つリーダーが必要となります。来年に行われる第10回ソウル総会の際、会員都市の各リーダーに、立ち上がってくださいと、声をかけたいと思います。