今回研修に参加されたのは、別の共同事業「アジア感染症対策プロジェクト」で中心的な役割を果たしている台北市立総合病院の顏先生。若手の日本人医師たちを交えたディスカッションでは、まるで講師のように台北の状況を講義する一幕もあり(写真)、「研修」の域を超えたやり取りが繰り広げられました。
講義では、各都市におけるエイズ感染の状況や病院での受け入れ状況について情報交換がされました。同じアジアの都市でもエイズ治療についてのガイドラインやワクチンに関する方針が異なるなど、違いのあることが分かり、相互に興味深いディスカッションとなりました。
また、エイズと梅毒とを併発しているケースなどが、症状や診断をくだす際の留意事項とともに紹介されました。研修生からは「梅毒についてはまとまった文献がほとんどないため、非常に参考になった」といった声が聞かれました。 |