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アジア通信
第14号 2011年5月17日発行
アジア大都市ネットワーク21共同事業の紹介
(2)アジア大都市ネットワーク21が生んだ、職員卓球交流
 アジア大都市ネットワーク21(ANMC21)では、会員都市が連携して様々な共同事業を行っており、その中で参加都市の職員同士の交流が深まるケースも珍しくありません。今回は、台北市が事務局を務める共同事業「都市の発展に向けたICT戦略」の一環で開催された「2009インテリジェント都市ICTフォーラム台北」への参加がきっかけとなり、台北市を再訪問した都職員からの報告をご紹介いたします。

REPORT:東京都 都市整備局 飯塚課長

 私は、平成21年9月に開催された「2009インテリジェント都市ICTフォーラム台北」(アジア通信第8号で紹介)に参加し、「東京ユビキタス計画」(アジア通信第4号で紹介)という東京都の先駆的な取り組みや日本の先進ICT(=情報通信技術)について発表を行いました。
 そして、その後の懇親会で、偶然台北市政府の韓英俊(かん・えいしゅん)人事処長(局長)の隣席となり、私の趣味である卓球が台北市でも盛んで、ぜひ交流試合に来てほしいとのお誘いを受けました。帰国後も何度かお誘いの連絡をいただいたため、夏休みを利用して平成22年8月6日に、都庁卓球部総勢10名で、台北市職員卓球大会に参加しました。
 宿泊先のホテルには郝龍斌(かく・りゅうひん)市長から各メンバーあてにフルーツバスケットが届けられていましたし、大会会場では、大会参加全選手から大歓声、大歓迎を受け、私たちの試合を熱心に応援してくれました。また、閉会式では私ども全員を表彰してくださるなど、心からの歓迎に、メンバー一同、大変感激いたしました。加えて、懇親会では、再会した林建元(りん・けんげん)副市長や丁育群(てい・いくぐん)都市発展局長を始め、多くの市政府首脳や卓球関係者との楽しい交流ができ、あっという間の1日でした。
 その後の市内観光では、公共の場所での情報提供手段としてデジタルサイネージ(電子モニター)が多く取り入れられており、ICTを積極的に活用していると感じました。また、地下鉄の乗車券は小さなプラスチックコインの形をしていますが、これが非接触型ICチップ式(SuicaやPASMOと同じ仕組みです。※)になっていました。他にも博物館では、画面に触れると次々と資料が表示される端末が設置されているなど、様々なところでICTが活用されていました。
 人の心も技術も豊かな文化都市、台北を満喫することができました。ぜひ皆さんもお出かけください。
 
※ 「Suica」は東日本旅客鉄道株式会社の登録商標、また、「PASMO」は株式会社パスモの登録商標です。

熱烈歓迎してくれた台北市政府首脳と記念撮影
(後列右から6番目が執筆者)
台北市職員と熱戦を繰り広げる畠山選手
(都庁卓球部長。写真奥の選手)
 
快適な地下鉄駅構内
(左側壁面に電子モニターが設置されている。)