会議の冒頭で、当事業の検討委員会副座長の榊達朗氏から「アジア旅客機ビジョン」についての基調講演が行われました。「アジア旅客機ビジョン」は、2010年11月に日本国内の重工メーカー、商社、エアライン等で構成される検討委員会が取りまとめたもので、2020年をめどにアジアの都市間を結ぶ100から150席クラスの中小型ジェット旅客機をアジア各国の技術で共同開発、生産できる体制を構築することを目標にしています。
「アジア旅客機ビジョン」の詳細につきましては、下記webサイトをご覧ください。
http://www.anmc21.org/jet/domestic/09/index.html
榊達朗氏の基調講演
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会議風景
その後、韓国の公的機関であるKAIA(韓国航空宇宙産業振興協会)及び日本の経済産業省から航空宇宙産業の政策や歴史についてのプレゼンテーション、大韓航空の製造部門の事業紹介、三菱航空機から国産旅客機MRJの概要などのプレゼンテーションが行われました。午後には、韓国、マレーシア、インド及び日本の研究者が「アジア旅客機に向けたアジア研究者間ネットワークの構築と産学官連携促進」についてのパネルディスカッションを行い、活発な意見交換が行われました。
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パネルディスカッションの様子
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航空宇宙博物館視察の様子
その後、ベトナム、台湾、インドネシア、インドの専門家からの各国の航空機産業の動向などのプレゼンテーションが行われ、最後に航空アナリスト杉浦一機氏から「東アジアにおける航空政策の転換と輸送の変化」のプレゼンテーションが行われました。
翌日(11月8日)は、釜山広域市にある大韓航空の製造部門であるテックセンターと泗川市にあるKAI(韓国航空宇宙産業)の工場を視察しました。視察には、アジアの専門家の方々も参加し、成長著しい韓国の航空機製造の現場を見学し、熱心に質問する場面もありました。
国を挙げて航空機産業の発展を目指す韓国の取組を目の当たりにするとともに、アジアの旅客機研究者や専門家間のネットワークの強化の意義を確認することができた今回の昌原会議。
ANMC21では、会議の成果をアジア旅客機の開発促進に活かしていきます。
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