参加者全員が真剣に取り組む、 士気旺盛な訓練となった
研修場所は、バンコクから約200km離れたタイ東部のナコーンラーチャシーマ県ラチャプラチャ訓練センター。タイの初夏としては過ごしやすい環境の下、研修は実施されました。
訓練センターに到着し、訓練施設や資器材の確認を行った段階で訓練計画の変更を余儀なくされる場面もありました。しかし、実災害が起こった際の派遣と同じで「あるもので可能な限り有効な手段をとる」ことを実践し、柔軟に計画を変更し対応しました。
研修は、早朝5時の起床からはじまります。5時30分に研修生全員が集合してランニング。8時に国歌斉唱、8時30分から17時まで訓練という流れでした。また、1日の研修が終了すると、東京とバンコクの参加者が集まり、翌日の訓練内容の確認及び意見交換を毎日繰り返しました。時には、予定時間を超えて話し合い、お互いの活動戦術や活動技術の確認など、綿密な協議と調整を行いました。
バンコクの研修生は、消防救助局の8消防署から選りすぐられた40名の職員でした。東京消防庁の救助技術を習得するため、指導員の説明時にビデオ撮影するものや、休憩時間もロープの訓練を黙々とこなす向上心のある研修生が多数見受けられました。また、決められた時間に整列して待機するなど、東京の研修で実施した日本式の指導方法がすでに定着していました。
|