パネルディスカッションの様子
「国内・国外問わず、様々な関係者と出会えることは国際業務で得られる財産の一つです。海外との調整では連絡がうまく取れないことも多く、プログラム参加者が日本に到着するまでハラハラすることもあります。でも、実際に会っていろいろと話をするうちに、思いがけない話題に花を咲かせることもあります」
海外との調整は時に困難な場面もありますが、そういった状況を乗り越えることで友好関係を深めることができる、というのはパネラー全員の一致する意見でした。また、海外とのやり取りを通して、東京都との共通点や東京にはない事例を学ぶことができるのも大きな魅力の一つのようでした。
さて、話は参加者の誰もが気になる、国際業務を推進する人材に求められる「資質」について進みました。フォーラム参加者に質問したところ「コミュニケーション能力が必要だと思う!」という意見が大多数。ただ一方で、そもそも海外との業務を進める上で「語学力」を気にする参加者も。これに対し、パネラーの一人からは、こんな意見が出されました。
「言語はツールでしかないですから、文化が異なる人々を相手に自分の考えを伝えられる調整力が重要だと思います。また、双方の違いのなかで事業を進めていくバランス感覚も必要だと思います」
「国際業務」と一口に言っても、事業の目的、内容、進め方は異なるものです。一定水準の語学力は求められるものの、どの事業にも一貫して必要なのは、国際業務に携わると誰もが経験する想定外の事態や、トラブルに対して柔軟に対応する能力ではないかと、パネラーは話しました。
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