【研修2日目〜3日目】
交通研修:
交通研修2日目は、都バス事業や東京のTDM(交通需要マネジメント)についての講義から始まりました。都バス事業についての説明では、乗車料金収入で事業費をまかなっていて、運行に対して補助金を投入していないことに研修参加者から驚きの声が上がりました。
講義が終り、新宿駅から地下鉄で葛西駅に行き、地下鉄博物館に向かいました。地下鉄博物館では、東京の地下鉄の歴史などについて、博物館の方から説明を受けながら、シールドマシンや電車設備の模型等を視察しました。次に、PTPS(公共車両優先システム)が導入されているシャトルセブンというバスに乗車しました。次の視察先である東京駅では、JR東日本の方から東京駅の丸の内駅舎復原工事について説明をしていただき、創建当時の姿に復原された東京駅を視察しました。また、都の担当者による東京駅周辺都市基盤都市計画変更や、東京駅と皇居を結ぶ「行幸通り」についての説明後、実際に現地を視察しました。「行幸通り」は皇室の公式行事や外国大使の信任状奉呈式で馬車列が行進するなど、特別な用途も併せ持つ由緒ある道路です。視察に訪れた2時間ほど前に外国大使の信任状奉呈式のための馬車列の行進が行われたとのことで、その時の写真を現地で見せて頂きました。東京駅視察で、交通研修2日目は終了しました。
交通研修3日目は、各都市参加者からの発表から始まりました。最初にバンコクより、交通概要の他、バンコクモノレールについて発表がありました。続いて、ジャカルタの交通事情について発表がありました。各都市の現況や施策等についての活発な質疑応答があり、各都市にとって、有意義な情報交換の場となりました。
参加者からの発表後、都営地下鉄大江戸線で汐留駅に向かい、新交通「ゆりかもめ」に乗車しました。この「ゆりかもめ」はコンピューター制御による自動運転がされています。その後、都営バスで東京スカイツリーへ向かい、事業者から東京スカイツリーと周辺まちづくりについて説明を受け、現地を視察しました。
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交通研修地下鉄博物館視察
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交通研修東京駅及び行幸通り視察
地震研修:
地震研修2日目は、防災まちづくり推進計画や現地視察についての講義からスタート。講義終了後、貸切バスで池袋防災館へ向かいました。向かう際、昨日からの講義に出てきた緊急輸送道路を通りました。池袋防災館では一般見学者と共に施設を視察し、東日本大震災の揺れを地震コーナーにて体験しました。揺れの大きさに研修参加者は絶句し、地震への備えが非常に重要であるとの感想が聞かれました。その後、耐震改修された新宿センタービルに行き、耐震改修工事を施工した事業者より耐震改修について説明を受け、設備の見学を行い、地震研修2日目は終了しました。
地震研修3日目は、木造住宅密集地域の解消に向けた取組や震災復興計画についての説明を行いました。そして講義終了後、東京都庁の防災センターを視察しました。この防災センターは災害が起こった際には東京都の対策本部となる場所で、都庁屋上やレインボーブリッジなどに設置しているライブカメラの映像を大型スクリーンで映すことが出来ます。視察時、都庁屋上のライブカメラを操作して東京スカイツリーをズームアップしたり、レインボーブリッジのカメラを操作して東京ゲートブリッジをズームアップしてもらいました。この日は猛暑日で、映像がゆらゆらと揺らいでいました。災害時には警視庁及び東京消防庁のヘリコプターに搭載したカメラで撮影した映像を、コンピューター上の地図へリアルタイムで落とし込むという東京独自のシステムがあります。実際に以前撮影した映像を紹介した際は、研修参加者から感嘆の声があがりました。
視察終了後、研修会場に戻り、各都市参加者から発表がありました。最初にバンコクから災害について、特に火災についての問題点と解決策についての発表がありました。次にデリーから災害管理について、特に、デリーと地震、デリーの災害対策に対する備え及び大規模な避難訓練の様子などの発表がありました。最後に、ジャカルタから地震災害と災害管理のための都市計画について発表がありました。インドネシアの災害や活断層について、ジャカルタ周辺の洪水域、地震に対するハザードマップ、地震への備えと将来計画についての発表でした。いずれの発表に対しても活発な質疑応答があり、各都市参加者にとって、有意義な情報交換の場となりました。
発表終了後、都合により最終日の研修に参加できない参加者の研修修了証書授与式を行いました。
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地震研修東京都防災センター視察
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地震研修集合写真
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