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アジア通信
第29号 2013年11月28日発行
東京の中小企業が持つ技術をハノイで紹介
―ハノイで開催された産業見本市に東京パビリオンを出展しました―
 アジア大都市ネットワーク21(ANMC21)は、経済交流事業の一環として、会員都市で開催される国際見本市に専用のブースを設け、会員都市の企業を紹介しています。2013年9月にハノイで開催された「日本ものづくり技術展」に、ベトナムへの進出意欲のある東京の中小企業等から成る「ANMC21東京パビリオン」を出展しました。見本市の様子を現地で運営にあたったANMC21スタッフがレポートします。
 

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街中を埋め尽くすバイク

 9月2日、東京から6時間半のフライトの後に目にしたハノイの光景は、基本的に日本と似ているものでした。しかし、町を走るおびただしい数のバイク、街中に点在する屋台、田んぼの中を歩く水牛、といった普段見かけることができない光景を見るにつれ、だんだんとハノイに来たという実感が湧き、本番への緊張が高まるのを感じました。

 会場準備も終わった見本市本番前夜には、出展者同士の交流を促すため、地元の居酒屋で懇親会を開催しました。私にはこれまでも出展者の方々とお話しする機会がありましたが、この懇親会で初めて打ち解けて話すことができました。「出展中の商談がすぐ成約に結びつくとは限らないから、ハノイに残って粘り強く交渉を続けるよ。出展後の支援もしてもらえると助かるな。」といった率直な意見を聞いて、出展後のフォローアップもニーズが大きいことが分かりました。

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広報ブースにてチームワークを発揮

 9月4日から6日までの会期中は、産業労働局の職員と共にブース全体の広報係を担当しました。彼とは出張の事前準備のときから調整を重ねているうちにすっかり意気投合し、どうすればより多くの人に東京パビリオンへ来てもらえるか、率直な意見交換ができるようになりました。こうした交流が功を奏したのか、本番は見事なチームワークを発揮して、来場客を次々に東京パビリオンへ誘導することができました。他の職員と絆を深めることができた事も出張における一つの成果であり、今後も仕事をしていく中で大きな財産になると感じています。

 さて、東京パビリオンの出展者は、点字と墨字が同時に印刷できるプリンター、塗るだけで熱を遮断できるコーティング材、ホコリや静電気が発生しない環境を作り出す機器など、それぞれ優れた技術を持っている企業ばかり。どのブースにおいてもベトナム人来場者の熱い視線が向けられていました。

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出展者ブースには絶えず人だかりが

 また、各企業ブースにおける商談も盛んで、商談件数は全体で97件に上りました。事後の出展者アンケートでは、「数社は確実に契約ができると思う」「現地団体とのパイプを作ることができた」「代理店を見つけることができた」と、多くの展示会の成果報告がありました。

 出展者の方々がアジアでの展開に向けた手ごたえや成果を得てくださったことは、運営をする側にとっては何より嬉しいことです。

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展示会終了後、職員一同で東京をモチーフにした
はっぴを着て集合写真

 今回の見本市出展に向けて、半年前から事前準備を行ってきました。それまで私は企業の海外進出支援に携わったことがなく、何もかもが慣れない作業だったので大変苦労しましたが、その分、終わった後の充実感はとても大きかったです。
 今後もこの経験を活かして、海外進出を目指す中小企業の方に、より充実した支援ができるよう頑張りたいです。

※出展製品等についての詳細は、こちらのURLをご覧ください!
http://www.anmc21.org/economic/pdf/201310_gaiyou.pdf