研修生と東京都の担当者で記念写真
一方マニラの参加者からは、バイクのナンバープレートを用いたユニークな取組について紹介がありました。マニラでは、車やバイク、バスの交通量が多く、頻繁に発生する渋滞など交通問題はかねてから非常に大きな問題となっています。そのため、マニラ首都圏開発庁(MMDA)では、バイクのナンバープレートの下一桁の数字によって、市内に入れる車を制限し、市内の交通量を減らす試みを行っています。このような取組を実行している都市があること自体初めて耳にする参加者も多く、驚きの声も上がりました。これに対し、バイクの交通量を減らすことを同じく目的に掲げている台北からは、レンタル自転車の積極的な普及について発表がありました。しかし、自転車優先レーンが未設置であるなどまだまだ課題は多く、公共交通機関を積極的に利用してもらうための工夫も含め、引き続き市民の理解を得ながら取り組んでいきたいと話していました。
3日間の研修を経て、参加者の皆さんはそれぞれの都市に戻り、交通問題の解消に向けた取組を続けていることと思います。今回の研修で得た知識が、各都市の課題解決に向けたヒントとなること、さらに、活発なディスカッションから生まれた都市間の相互理解や、参加者間のネットワークが今後ますます強化され、アジア全体の発展につながることを期待しています。
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