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アジア通信
第37号 2015年3月26日発行
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環境改善に向けた2つのテーマについて学ぶ
〜東京で2つの環境研修が開催されました〜

 東京を含めたアジアの大都市は、廃棄物処理・大気汚染対策・気候変動対策・自然保護など様々な環境問題に直面しています。東京都環境局では毎年、ANMC21参加都市と多様な環境分野の研修やワークショップを開催していますが、本年1月東京において、「資源リサイクルの促進」研修(参加者:バンコク2名・デリー2名)及び「バンコク都・東京都大気改善ワークショップ」(参加者:バンコク6名)を同時に開催しました。

【資源リサイクルの促進研修】

バンコク及びデリーは、増加する廃棄物を適切に処理するため、焼却施設の整備や住民と共同でのごみ減量に取り組んでいます。そこで東京の品川区において、「ごみ・資源の分別」や「住民に対する協力要請方法」を学ぶとともに、「リサイクル施設」などを見学しました。 また今回は食品廃棄物にスポットを当て、日本の食品リサイクル法や堆肥化への取組の歴史を紹介するとともに、「アジアの食品廃棄・食品ロスを共に考える」をテーマとする公開講座を開催し、バンコク・デリー・東京の取組発表を行いました。

<品川区清掃事務所見学>

【バンコク都・東京都大気改善ワークショップ】

バンコクでは深刻化する大気汚染に対応するため、大気監視測定局増設の検討や、自動車排ガスの抜取調査などを行っています。そこで、東京の大気監視測定局や東京都環境科学研究所の取組、主税局・環境局合同のディーゼル車規制取締現場などを見学しました。

<主税局・環境局合同ディーゼル車規制取締見学>

【合同プログラム】

 両事業合同プログラムとして、清掃工場・最終処分場見学を実施しました。ごみの焼却は衛生的かつ最終処分量の削減にも効果的なごみの処理方法です。また清掃工場では大気汚染を引き起こすことがないよう適切な排ガス処理が行われていると同時に、周辺住民の理解を得るために様々な情報公開や住民とのコミュニケーションが行われています。バンコク・デリーにおいても、住民理解を得ながら清掃関連施設の整備を進めていくことは大きな課題となっており、活発な質疑応答や意見交換が行われました。

<品川清掃工場>
<廃棄物最終処分場>

 東京の冬は寒いです!期間中には雪が降るなど、とても厳しい状況の中で行われた1週間の研修でしたが、だからこそ一層、バンコク・デリー・東京3都市の温かい友情が育まれたと思います。来年も東京でお会いできることを楽しみにしています!

<雪を見るのは初めて>
<合同パーティー>