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アジア通信
第38号 2015年6月30日発行
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東京の魅力を海外に発信する
〜ソウル友好祭2015に東京のヘブンアーティストが参加しました〜

2015年の春、東京都外務部の職員がソウル市に出張し、東京の文化を紹介してきました。参加した職員からのレポートをお送りします!

REPORT: 東京都政策企画局外務部事業課 安藤 美貴

 私は2015年4月30日から5月4日まで、ソウル特別市主催の「ソウル友好祭2015(5月2日、3日開催)」に東京都からヘブンアーティストとともに参加するため、韓国ソウル市に出張しました。ソウル友好祭は、ソウル特別市の姉妹友好都市等から派遣される団体が各国の伝統文化を披露する多文化の祭典で、今年で20回目を迎えました。東京都の参加は16年ぶりということで、ソウル特別市を始め各都市代表から大歓迎を受けました。

 公演参加都市は全部で14都市(バンコク、北京、カイロ、ハノイ、北海道、イラン、マプト、ミンスク、モスクワ、上海、台北、タシュケント、東京、ウランバートル)でした。日本からは、東京の他に、北海道が2010年にソウル市と友好関係を確立したのをきっかけに参加し始め、今年で4回目の参加でした。

 東京都代表として参加したヘブンアーティストは海外公演の経験も豊富なU-Stageというチンドン屋のグループです。公演では「上を向いて歩こう」や「故郷」など世界的に広く知られている日本の代表曲とともに、朝鮮民謡の「アリラン」や「故郷の春」も披露され、観客からは盛大な拍手が送られました。また、公演時の背景映像として東京都作成の動画「Tokyo Holiday」「Tokyo Diversity」を使用したため、東京都の文化・魅力を海外に発信する絶好の機会にもなりました。U-Stageのリーダーである嶋崎氏が公演中のトークで、日韓関係の改善に向けてこのような草の根文化交流がいかに重要であるか、自身の豊富な海外公演の経験も交えて観衆に訴えた場面では、観衆からも同調する声が聞かれました。

 友好祭最終日の夜には、世宗文化会館にてソウル特別市主催の歓送会ディナーがバンケット形式で行われ、各都市公演代表団が順番に舞台に上がり即興でパフォーマンスをする機会が設けられる等、終始和やかな雰囲気でした。

 今回のソウル友好祭への参加によって、東京都とソウル特別市との友好関係を内外にアピールするとともに、日本の伝統文化を世界に発信し、東京オリンピック・パラリンピック開催に向けた東京のプレゼンス向上にもつなげることができたと実感しました。