•1989年に国連総会で採択された「子どもの権利条約」を契機として、多くの国や地域において、子供の権利を尊重する取組や、子供が直面する様々な課題の解決に向けた取組が広がってきた。Children First:子供目線に立った総合的な政策を展開し、子供の笑顔が溢れる東京を実現世界・日本の動向•我が国も1994年に同条約を批准し、児童福祉法において、子供の権利保障を理念として位置付け、様々な取組を進めてきたが、子供の意見の尊重などの観点から、更なる取組が求められている。国名幸福度総合順位精神的幸福度身体的健康学力・社会的スキルオランダ1193デンマーク2547ノルウェー31181~日本2037127~ブルガリア37183737チリ38273638子供の幸福度の国際比較<子供の意見表明や子供の参加を促進する取組><子供目線から、公園や図書館等を整備・運営する取組>子供たちは様々なアクティビティを選ぶことができ、子供食堂の機能等も含まれる<社会全体で子供に寄り添い、「子供を大切にする」事例>資料左:Helmet(Helsinki Metropolitan Area Libraries)ウェブサイト資料中:ヘルシンキ市政府ウェブサイト資料右:練馬区ウェブサイト(写真)「テディベア・ハント」のイメージ散歩等で屋外に出た子供達が、窓辺に飾られたテディベアを探し、見つけることで笑顔になってほしいという試み「テディベア・ハント」は、SNSを通じ世界的に広がりを見せた。「遊び場」を意味するレイッキプイスト移民の子供たちも含め、子供たちの多様な学び・交流の場を創出図書館における多様な居場所や子供への支援•ユニセフの調査によれば、日本の子供の幸福度は38か国中20位、とりわけ精神的幸福度は37位と、国際的に見て子供の”Well-Being”は低い状況にある。•本年3月、「東京都こども基本条例」が制定され、子供をあらゆる場面において権利の主体として尊重し、子供施策を総合的に推進することなどが規定された。•コロナ禍は、生活における様々な自粛・制約や、学校行事の中止、家庭環境の変化など、とりわけ子供への影響が顕著である。•こども基本条例やコロナ禍の影響等を踏まえ、改めて子供の目線を大切にし、いかなる状況下においても、全ての子供が健やかに成長できるよう、総合的に政策を展開していく必要がある。〇コロナ禍で外出自粛や休校等が要請される中、住民レベルで子供を楽しませる工夫が行われた。子供目線を大切にした子供を育む様々な取組・事例子供とのワークショップを通した公園づくり子供たちが描いた「理想の公園イメージ」を公園の基本計画に反映「町田創造プロジェクト」の様子(町田市の未来を考える高校生世代の若者グループが、市の事業実施や計画づくりなど、市政の様々な場面でアイデアを発信)(資料:町田市ウェブサイト)ニュージーランド・オークランドにおいて子供や若者参画の下、策定した計画(資料:オークランド市議会ウェブサイト)カナダ青少年サミットの様子(トルドー首相も参加した分科会)(資料:カナダ連邦政府ウェブサイト)(資料)ユニセフ・イノチェンティ研究所「レポートカード16-子どもたちに影響する世界:先進国のこどもの幸福度を形作るものは何か」(2020年、日本語訳:日本ユニセフ協会)を基に作成5
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