『未来の東京』の実現に向けた重点政策方針2022
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世界では化石エネルギーの代替エネルギーとして再エネ由来のグリーン水素を活用する準備が進んでいる水素が流通する未来を見据え、まちの様々な場面での活用や、グリーン水素の実装も進めるなど、真の水素社会ⒸTotal Eren(H2 Magallanes Project, Chile)ⒸKawasaki Heavy Industries, Ltdグリーン水素の社会実装に向けて、産業化とサプライチェーンの構築が進む○世界の再エネ適地では、需要国の資本も呼び込み、次々とプロジェクトを推進○水素の大規模製造、パイプラインの整備、運搬船の開発などが進行中■世界のグリーン水素生産プロジェクトパイプライン図(出典)各社・各プロジェクト公式HP掲載情報及び経済産業省関東経済産業局「海外事例調査(2022年3月)」を基に作成発電設備イメージ✦石油に替わる新産業とする動き✦風力・太陽光により水素製造(年24万t, 2026以降順次)✦米エネルギー企業と共同開発輸出港イメージ○国内では太陽光発電によるグリーン水素の製造、利活用が展開中・国内最大級のアルカリ水電解装置(10MW級)・地域の公共施設等に水素を供給し、燃料電池、・2021年国内最大級のPEM形水電解装置(1.5MW)稼働・工場等へ水素を供給し、水素ボイラー等に活用中・2025年度までに国内の複数工場へ水素製造装置を水素ステーションに活用する実証中※敷地内にて大型FC車両への利用に関する実証研究中導入し、水素エネルギーを供給するビジネスを展開・インドの自動車工場への導入に向けた調査を開始施設外観画像提供:新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)施設外観(出典)山梨県企業局資料を基に作成水電解装置水素製造設備等オランダ✦洋上風力で水素製造(年100万t,2027以降稼働)✦既存の天然ガスパイプラインを活用し、域内へ供給(“NortH2”,2020.2発表、“HyWay27”,2020.6発表)✦風力・太陽光により水素製造(年300万t,2026以降順次)✦岩盤に長期間水素を貯蔵(GHI社”Hydrogen City”,2022.2発表)チリ✦チリ政府が世界中から投資を募る✦豊富な風力により水素製造・輸出(年80万t,2027以降順次)(“H2Magallanes”,2021.12発表)アメリカスペイン・フランス・ドイツ✦太陽光で製造した水素を欧州全域へ供給(年360万t,2030目標)✦EU内の民間企業30社が連携(“HyDealAmbition”,2021.2発表)カザフスタン✦風力・太陽光により水素製造(年200万t, 2030稼働)✦スウェーデンエネルギー企業と共同開発、ユーラシア市場に供給(2021.7発表)日本✦川崎重工が液化水素運搬船の大型化、商用化を目指す(2030目標)オーストラリア✦太陽光で水素を製造し日本へ輸出(年30万t, 2026以降順次)(“CentralQueensland HydrogenProject”,2021.9発表)✦ほか年1500万t製造の開発計画ありサウジアラビア(“Helios Green Fuels Project”,2021.10発表)■福島県水素エネルギー研究フィールド■山梨県・米倉山電力貯蔵技術研究サイト18実現に向けた基盤づくりが必要「脱炭素社会」の実現③課題脱炭素化のカギを握る水素に世界の関心が高まっている

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