『未来の東京』戦略
10/394

世界と日本は激動と混沌の中にある世界経済は記録的な落ち込み‣ロックダウン(都市封鎖)等により、各国経済は、1920~30年代の世界恐慌以来の大幅なマイナス成長を記録した。‣富裕層と貧困層の格差が拡大し、各国で社会の分断化の流れが強まっている。‣国内で多くの「解雇」や「雇止め」が発生。失業率の上昇など、今後更なる雇用情勢の悪化も懸念される。雇用情勢は悪化している貧富の格差を拡大させつつある米中対立は先鋭化している‣米中間では、ハイテク産業の覇権争い、ウイルス発生源を巡る激しい応酬など、対立が先鋭化している。▶新型コロナの感染拡大に伴い世界中の経済活動が停滞し、世界経済は世界恐慌以来の大きなマイナス成長を記録。国際協調の機運が欠け「自国第一主義」が台頭するなど、世界情勢の先行きは不透明である。▶各国でデジタル化の流れが急激に加速する中、日本のデジタルシフトの遅れが顕在化するとともに、深刻な景気後退や人々の消費行動の変化により、国内産業や雇用情勢にも大きな影響を与えている。▶我が国は今、大きな変革期にあり、未知の感染症や気候変動の危機に加え、世界のどの国も経験したことがない人口減少・少子超高齢社会と本格的に向き合っていかなければならない。日本はデジタルで取り残されている‣「世界デジタル競争力ランキング」で、日本は総合27位と世界に後れを取っている。‣3密(密閉・密集・密接)を避ける観点から、飲食、宿泊、観光、エンターテインメント産業への打撃は甚大である。国内産業が大きな打撃を受けた100年に1度の災禍により、大きな社会変革が起きている8

元のページ  ../index.html#10

このブックを見る