アジア大都市ネットワーク21「危機管理ネットワーク」の具体的な取組みとして、平成16年9月19日から20日にかけて、台北市主催による「第2回アジア危機管理会議」を台北市にて開催しました。 本会議は、1999年9月21日に台湾で起こった集集大地震の5周年に合わせて開催され、5都市から危機管理の専門家が集まり、「首都圏における危機管理体制の強化」をテーマとして、自助・共助・公助の視点などから各都市における先進的事例の取組みを具体的・実践的に意見交換しました。また、台北市の市民防災活動や捜索援助隊の演習、その他危機管理関係施設の視察を行いました。 |
「第2回アジア危機管理会議」スケジュール | ||
9月19日(日) | 危機管理関係施設視察 (九二一記念活動[市民防災活動]、捜索援助隊演習、SARS隔離病棟等)
※九二一記念活動:1999年9月21日に起こった「集集大地震」を契機とした防災活動(本年が5周年) |
![]() 実務担当者会議の様子 |
9月20日(月) | 実務担当者会議(台北市立図書館10階国際会議場) テーマ:「首都圏における危機管理体制の強化」 |
■出席者(各都市の危機管理に関する専門家) |
【主催都市】台北 |
【参加都市】東京(25名) 5都市(22名) ジャカルタ、ソウル、シンガポール、台北、東京(幹事都市/知事本局、総務局総合防災部、警視庁、東京消防庁) |
【オブザーバー参加】120名 |
■9月19日(日)危機管理関係施設視察 | ||||||
1 SARS隔離病棟(台北市立和平病院) 2 台北市消防局(防災センター、消防記念館、119番救急指令センター) 3 九二一記念活動(市民防災活動)(国父記念館) 4 台北市洪水施設(玉成抽水站) 5 台北市防災科学記念館 6 捜索救助隊演習(台北市消防局訓練センター) |
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■9月20日(月)実務担当者会議 |
コーディネーター 台北市災害救急委員会執行長:張 起龍 東京都参与:志方 俊之 |
■9月20日(月)実務担当者会議 | |||||||||||
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■まとめ |
■今回の「第2回アジア危機管理会議」では、各都市における先進的事例の取組みを題材に、 具体的・実践的な意見交換を行った。 ■自然災害や疫病・疾病の蔓延、NBCテロなど多様な災害が生じた際のそれぞれの都市が持つ ノウハウや情報を交換し、人材育成や技術協力などの相互支援を行うことにより、アジア地域に おける危機管理能力を総体として向上させていくことを確認した。 ■自助・共助・公助の視点から、市民や民間団体、国、地方などあらゆるレベルでの広域的な連携 と協力が必要であること、また、警察、消防、医療機関など関係機関の連携によって、首都(都市) 機能を維持し、災害被害の最小化と復興の早期化を目指す必要があることを確認した。 ■今後も参加都市が協力し、総合的な危機管理対策の推進に向けて、イニシアチブを発揮していく ことを確認した。 ■次回、第3回アジア危機管理会議をソウル市で開催することに合意した。 |