アジア大都市ネットワーク21「危機管理ネットワーク」の具体的な取組みとして、平成17年9月8日から9日にかけて、「第3回アジア危機管理会議」をソウル市にて開催しました。 本会議は、2003年東京、2004年台北での会議に続いて開催され、7都市から危機管理の専門家が集まり、「首都圏における危機管理と市民ネットワーク」をテーマに震災、洪水などの自然災害や大規模事故、テロなどの危機に関して、各都市が有する経験やノウハウを交換し、具体的・実践的な意見交換を行いました。また、ソウル市総合防災センターを始めとする危機管理関係施設やソウル市レスキュー隊による防災訓練を視察しました。 |
「第3回アジア危機管理会議」スケジュール | ||
9月8日(木) | 危機管理関係施設視察 (ソウル市総合防災センター、ソウル市レスキュー隊による防災訓練など) | ![]() 実務担当者会議の様子 |
9月9日(金) | 実務担当者会議(ソウル市庁舎本館3階台北ホール) テーマ:「首都圏における危機管理と市民ネットワーク」 |
■出席者(各都市の危機管理に関する専門家) |
【主催都市】ソウル市(21名) |
【参加都市】6都市(22名) ジャカルタ、クアラルンプール、シンガポール、台北、ヤンゴン 東京(幹事都市/知事本局、総務局総合防災部、警視庁、東京消防庁) |
【オブザーバー参加】46名 |
■9月8日(木) 危機管理関係施設視察 | ||||||
1 ソウル市市民安全体験センター 2 ソウル市総合防災センター 3 ソウル市レスキュー隊による防災訓練(龍山消防署) 4 清渓川(チョンゲジョン川)復元事業地訪問 |
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■9月9日(金)実務担当者会議 | |||||||||||
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■まとめ |
■今回の「第3回アジア危機管理会議」では、各都市における先進的事例の取組みを題材に、
具体的・実践的な意見交換を行った。 ■自然災害やNBCテロなど多様な危機について、それぞれの都市が持つノウハウや情報を交換し、 人材育成や技術協力などの相互支援を行うことにより、アジア地域における危機管理能力を 総体として向上させていくことを改めて確認した。 ■市民や民間団体、国、地方政府などあらゆるレベルでの広域的な連携と協力が必要であること、 また、警察、消防、医療機関など関係機関と市民との連携によって、都市機能を維持し、 災害被害の最小化と復興の早期化を目指す必要があることを確認した。 ■今後も参加都市が協力し、総合的な危機管理対策の推進に向けて、イニシアチブを発揮していく ことを確認した。 ■次回、第4回アジア危機管理会議をシンガポール市で開催することに合意した。 |