平成24年 都議会第1回定例会 |
○この世界を時間的に狭くしたのも、まさに航空機の開発、発展である。今ではジェットが東京からワシントンにも行く。まさに航空機は現代文明を象徴する、人間にとっての有効なツールであります。
○日本からシンガポール、デリーへ飛んでいかなくてもいい、東南アジアかいわいであるとか、あるいはインドのような亜大陸で国内を飛び回ることができる中小型の旅客機をつくろうということで、そもそも私はそれが目的でアジア大都市ネットワークをつくった。
○百三、四十人乗る、今、世界で一番ニーズの高い旅客機を日本が中心になってアジアでつくればいいけど、これ、日本の政府がもたもたして、自民党、民主党もアメリカの圧力を怖がってつくらない。
○これからの政府がその気になって、自分自身の実力というものをちゃんと信じて、世界にすばらしい製品を提供できるんだと、そういう自負を持って、航空機産業というものを日本のイニシアチブで、アジアの中で共同して強めていく必要が絶対あると思います。
○やればそのままその次に金になって、日本のもうけにつながる、経済の向上につながる航空機産業を、本気で政府が考える時期に来ていると思います。それを政府が提唱すれば、東京だけじゃなしに、日本じゅうの中小企業、優秀な中小企業が助かる。
○野党、与党も超えて、党派を超えて、こういう日本の実力というのをみんなで信じて、とにかく東京からでも大きな声を上げて──私はやってきましたよ、大都市ネットワークをつくって、そこで。つくったらいい、日本がいいものを。
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平成23年 都議会第4回定例会
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人類共通の危機の様相が最も先鋭的にあらわれるのもまた大都市であります。ゆえにも、アジアの大都市に共通する具体的な課題に共同して取り組むことによりまして、世界の第三の極であるアジアの共存共栄を先導するとの思いで、アジア大都市ネットワーク21を提唱して実現してまいりました。
また、このネットワークを契機として、国産旅客機MRJの設計、製造へのインド、台湾の企業の参画が実現いたしました。本来ならば、このサイズよりもう少し大きな、世界的に需要のもっと多いはずの百三、四十人から五十人までの旅客機が必要だと思いますが、これはもう日本の実力をもってすると簡単にできるはずでありますけれども、なぜか通産省はそこまで気が向かずに、この程度の飛行機が国産として誕生するわけですが、恐らく近い将来、新しい需要がもっと拡大していくと思います。
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平成23年 都議会第1回定例会
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アジア大都市ネットワーク21は、世界の第三の極でもありますアジアの共存共栄を先導するとの思いで私が提唱し、これまで都市間の協力関係を深めてきました。具体的な例を挙げますと、アジア製のジェット機の開発というものをしようじゃないかということで、国産ジェット旅客機MRJの設計、製造には、台湾、インドの企業の参加が実現しております。これを足がかりに、十年後をめどにさらに大きな、今、恐らく世界じゅうで一番需要のある百三、四十人の乗客、いってみれば観光バス二台の乗客がそのまま乗り込める旅客機を開発しようということで進めております。
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平成22年 都議会第4回定例会 |
○アジア旅客機ビジョンについて
世界を時間的、空間的に狭くしたのは、まさに航空機の開発、発展であり、航空機こそ現代文明を象徴する人間の有効な道具だと思う。世界の歴史の文明が欧米からアジアに移ろうとしている今、非常に有効な、特に中小型の非常に需要の高い、いってみれば観光バスが二台そのまま乗りつけて全員が乗れるような規模の、百数十名の規模の旅客機というのは非常に需要が高い。
これは、別にヨーロッパを相手にしなくても、アジア全体での販路というものを考えれば十分できることで、インドネシアに限らず、インドにはHALという非常に優秀な航空機会社がある。台湾にも、あるいはマレーシアにも航空技術に関する、非常に部分的ではあるが優秀な技術を持った会社がある。
こういった会社が協力して、アジア製の旅客機をつくるということは、アジアの成熟にもつながるし、やはり世界の歴史の新しいページをアジアが開くということにもつながると思う。
今般、専門家の検討委員会から提言をいただいたアジア旅客機ビジョンはまさにそれを目指すものであり、十年後をめどに共同開発することを打ち出しているが、今後、ビジョンの考え方に沿って、アジア製の旅客機実現に向けた取り組みを東京も協力して、強力に進めていきたいと思う。
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平成22年 実務担当者会議(東京・羽田) 講話 |
○日本の持っている航空技術というものをもっと発展させて、アジアの国とも協力して、非常に優秀な飛行機、特に旅客機をつくりたいと思っている。
○私たちが力を合わせれば、大型の飛行機じゃなくて、観光バス2台が着いたらそのお客が全部乗れるような、150人くらいまでの、今日世界で最も需要の高い、効率の良い旅客機というものをつくれると思う。
○何とかこの夢を実現させて、アジアの存在感をはっきり世界に示して、それが引き金になって、世界の歴史の新しい頁をアジアが開くという、そのきっかけになっていただきたい。それを熱願しております。
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平成21年 都議会第1回定例会 予算特別委員会 |
○中小型ジェット旅客機の開発事業の進め方
この事業は、アジアの航空需要が増大する中で、アジアの技術と能力を活かしたジェット旅客機の実現を目指すものである。すなわち、アジアの技術力を高め、自ら開発・製造した旅客機で都市間を結ぶことで、欧米と並ぶ第三の極としてのアジアのアイデンティティをより強固なものにするとともに、アジアの航空機産業の発展に寄与することが狙いである。
先般事業化決定された国産初のジェット旅客機MRJも、アジア旅客機実現の第一歩となるものであり、ぜひとも成功させる必要がある。
そのため、アジア大都市ネットワーク21の活動を通じて、技術と能力のあるアジアの航空機メーカー、開発メーカーなどの生産参画とアジアにおける広域な活用を促進していく。
○MRJの事業推進に与えた影響
国が後押ししてきた国産ジェット旅客機開発は、当初50席未満のかなり規模の小さいもので計画されていたが、都は、アジアでの地勢学的にも高い需要が見込まれる、100席前後の旅客機開発を一貫して提唱してきた。その後、国は軌道修正し、MRJは100席近い座席数で事業化決定され、結果的に都の考えに近いものとなった。 また、今般、台湾の航空機メーカー(AIDC社)が主要パートナーとして、MRJの機体の一部の設計・製造を担当することが決まるとともに、インドのIT関係の企業もすでに設計作業に参画していると聞き及んでいる。
これは、アジアの航空機メーカー、エアラインなどが一堂に会する国際会議などを通じて、親密な関係を培ってきたこれまでの都の取組が、実を結んだ結果ではないかと考える。都は、引き続き、こうした取組を進めていく
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○羽田空港の国際化
東南アジアという大事な経済圏にも頻繁に飛行機が飛ぶようになり、羽田というものは国際化によって非常に大事な日本の経済の発展の要因になりうる。
中小型ジェット旅客機が、日本の技術力もあわせて、東南アジアの航空技術を持っている国々との協力によって造成されていくと、例えば、インドのような亜大陸の中で、経済発展に伴って、人の移動が頻繁になる。東南アジア同士を飛びまわる、インド亜大陸の中で飛びまわる、そういう需要にかなう飛行機として100人前後の飛行機が、これからも非常に需要の対象になることは充分に予測される。
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