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アジア通信
第21号 2012年7月31日発行
世界に発信されるアジア大都市の強固なネットワーク
〜アジア大都市ネットワーク21第11回総会が、シンガポールで開催されました〜

 アジア大都市ネットワーク21(ANMC21)の第11回総会の開催地はシンガポール。2012年6月30日に、統合リゾート施設マリーナ・ベイ・サンズで行われました。

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「シンガポール宣言」を採択
アジア地域の更なる発展のために、本ネットワークの重要性を確認し合いました

 今回の総会では、まず本ネットワーク設立以来初めてとなる新規会員都市、トムスク(ロシア)とウランバートル(モンゴル)の加入が議題となり、温かい拍手をもって承認されました。承認後、トムスク、ウランバートルの2都市がそれぞれスピーチを行いました。トムスクからは「トムスクはロシアの中のアジアと言える地域で、教育の中心として『秘めた宝』と呼ばれる都市です。これからANMC21の宝にもなれればと思っています。各都市の経験から学んでいきたい」、また、ウランバートルからは「ウランバートルも様々な課題に直面している都市です。各都市の取組から学ぶとともに、我々の経験・知見も各都市のみなさんと共有していきたい」と、それぞれの都市の本ネットワークに加入することへの意気込み、期待が全参加都市にあらためて伝えられました。新しい仲間を得て、ネットワークの活動がさらに活性化することが大いに期待されます。

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会議の様子

 政策対話は「都市の経済成長と環境政策等の両立」をテーマに、シンガポール、バンコク、ハノイ、ジャカルタ、マニラ、ソウル、台北及び東京が発表を行いました。インフラ整備や環境・エネルギー対策など各都市が目下直面している課題は様々ですが、そうした状況だからこそ、本ネットワークを活用した情報や知見の共有がますます重要性を増していると言えるでしょう。
 特別報告では「A City in a Garden」と題して、シンガポールが先進的な緑化政策を発表しました。シンガポールは総会の前日である6月29日に、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイと呼ばれる大規模な公園をオープンするなど、都市の緑化に大変力を入れています。
共同事業の進捗状況の発表に引き続き、次回の総会開催都市がハノイに決定された後、シンガポール宣言が採択されて、今年の総会は終了を迎えました。

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ガーデンズ・バイ・ザ・ベイの巨大な人工木「スーパーツリー」
数年後に緑でいっぱいになったこの人工木を、また見に訪れたいものです

 さて、今年のANMC21展は世界都市サミットエキスポの一部として行われ、共同事業の紹介のほか、ジャカルタ、ハノイ、ソウル、台北及び東京が都市PRを行いました。シンガポールの開放感溢れる野外ステージで披露された各都市の伝統的なパフォーマンスの様子など、ANMC21展の詳しい様子については今後アジア通信でお伝えする予定です。お楽しみに!

 総会の開催地は、今回のシンガポールでほぼ会員都市を一巡したことになります。新たな会員都市を迎え、いわば第二ステージに入ったANMC21が、来年度のハノイでさらに発展した姿を皆様にお見せできるよう、引き続き積極的に活動していきます。