ANMC21では、会員都市の行政職員や専門家を対象に、専門分野ごとに様々な研修プログラムを設けています。今回は、2012年7月10日〜7月13日にかけて行われた「地震研修」を紹介します。
この研修は、アジア各都市の防災都市計画や建築行政を担当する職員を対象に、東京都の防災都市づくり施策や建築物耐震化の推進に係る事業を紹介すると同時に、アジア各都市の防災施策の現状や課題に関する意見交換を行い、アジア全体の防災対策に関する政策能力の向上を目的としています。今回は2009年以来の実施となり、バンコク市から1名、台北市から2名、計3名の研修生が参加しました。
各都市の防災上の課題は、都市ごとに大きく異なります。バンコクは地震や台風の被害がほとんどない代わりに、2011年7月に発生したタイ洪水に代表されるような、豪雨による都市の冠水が頻繁に起こります。また、地質の特徴から地盤沈下が問題視されています。一方、台北は東京と同様に、地震と台風の被害が頻繁に発生するため、高層建築物のための最先端の耐震技術に需要があるそうです。
今回の研修では、初日及び2日目の午前中に東京都の施策等に関する講義を行い、2日目午後には防災体験施設と耐震改修現場の視察を実施しました。3日目には、都の防災センターの視察、各都市によるプレゼンテーションと討議、最終日の4日目に、アジア各都市の防災施策に関する情報交換を行いました。
さて、ここでは2日目の午後に行った現場視察の様子をご紹介します。
視察では、まず地震や火災などを体験できる池袋防災館を視察しました。この施設では、火災時の避難方法や消火器の体験などから、日頃の備えを再確認することができます。地震シミュレーション装置が設置されており、2011年3月に起こった東日本大震災規模(震度7)の地震を体験することができました。大人でも、机の脚をしっかり握っていないと留まっていられないほどの強い揺れを体験し、東京が直面している地震の大きな脅威とともに、防災性の高い都市づくりが喫緊の課題であることを直に感じ取ることができたのではないでしょうか。
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