2013年7月10日、第11回アジア危機管理会議がマニラで開催されました。
今回の会議には、マニラ、バンコク、ジャカルタ、クアラルンプール、ソウル、シンガポール、東京の7都市から、危機管理の専門家およそ190名が出席。たくさんのメディア関係者が見守るなか、マニラ首都圏開発庁フランシス・トレンティーノ長官の開会の挨拶から会議はスタートしました。
東京都の報告
本会議のテーマは、「災害からの復旧、そしてその先へ」。洪水や地震、火事などが発災した際の各都市の具体的な取組のほか、各都市の災害管理体制についての最新の事例が報告されました。
東京都からは、東京消防庁、警視庁、総務局総合防災部がそれぞれの組織での取組を報告しました。2011年の東日本大震災後にさらなる強化が図られてきた地域防災力や都道府県の枠を超えた広域連携体制の形成、さらには、震災後見直された被害想定をもとにした防災対策など、今回東京都が取り上げたのは、先の震災の教訓を踏まえ新たに再構築された新たな取組の数々。東日本大震災の発災については本会議でも度々取り上げられてきたところです。今回の会議では、さらに、震災の経験を最大限に活かしながら、来るべき災害に備えて防災能力の向上を図る東京都の最新の取組を、参加各都市と共有することができました。
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質問が絶えなかった質疑応答
さらに、ゲストスピーカーである世界銀行の危機管理部門担当者は、以前は想定し得なかった災害が近年発生していることをブラック・スワンや白イルカを例に取りながら指摘。現在は、気候変動等の影響による予測できない災害にも対応していく必要性があるということを会議参加者に強く印象付けました。
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マリキナ市での視察
会議2日目は、マニラ首都圏マリキナ市で、レスキュー隊の訓練や、同市内の高校での避難訓練、アマング・ロドリゲス病院におけるトリアージ及び応急処置訓練を視察。高校生や住民が本番さながらに真剣に取り組む訓練の様子に、マニラでの防災意識の高さが伺われました。
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レスキュー隊の訓練を視察
2014年、第12回目となるアジア危機管理会議はクアラルンプールで開催される予定です。アジア大都市それぞれの危機管理能力向上と、各都市が相互に理解し協力し合う関係を築いていくために、危機管理ネットワークの取組は続きます。
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訓練参加者は真剣そのもの
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