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アジア通信
第32号 2014年5月29日発行
アジアの廃棄物処理・リサイクル問題解決に向けた都市間の絆を強める
―ANMC21「資源リサイクルの促進」研修を東京で開催しました―

 環境局は、2014年2月3日から7日にかけて、アジア大都市ネットワーク21(ANMC21)「資源リサイクルの促進」研修を都内で実施しました。この研修は年一回、各都市におけるリサイクル技術の向上や廃棄物対策の推進を目的として、各参加都市の廃棄物政策担当者やリサイクル関係の技術職員を対象に実施しています。
 今年度は、バンコク、デリー、マニラ、シンガポール、ウランバートルから、計15名の研修生に参加いただきました。今回は研修当日の様子をご紹介します。

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埋立処分場施設の視察

 研修初日は、東京都から、「東京における3R※と廃棄物処理」というテーマで講義を行い、日本における廃棄物処理・リサイクルに関する法体系、東京都の3Rの取組等について紹介しました。
 研修2日目から4日目は、参加者からの関心の高かった「廃家電の適正処理・リサイクル」をテーマに設定し、各都市から取組状況について発表・意見交換を行ったり、都内民間リサイクル施設や都の管理する中央防波堤埋立処分場施設を見学したりしました。また、三鷹市を訪問してごみ削減についての講義を受けるとともに、家庭ごみの分別収集運搬現場等の視察を行いました。
 研修最終日は、「アジア都市における廃棄物処理・リサイクル施設」というテーマを設定し、各都市の施設建設計画や民間資金を活用した施設運営状況等について、発表・意見交換を行いました。

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各都市からの発表・意見交換の様子

 今回は15人という、これまでの研修史上最大の参加を得ることができました。各々異なる状況に置かれた5都市が一同に会し、様々な角度からの廃棄物処理の取組について情報交換を行い、意見を交わす貴重な機会になりました。

 研修初日、各参加者の自己紹介の際、自分の「好きな食べ物」を紹介していただくようにお願いしました。多くの参加者がラーメン、寿司などの日本でもおなじみの食べ物を挙げていて、「食」の話で一気に距離が縮まりました。プログラム終了後の夜も、都のスタッフと研修生とで浅草に観光に繰り出すなどして親睦を深めることができました。

 各参加者が今後、今回得た都市間の絆を生かして引き続き互いの施策を学びあい、交流を続けられることを願っています。
 東京都は、貴重な交流の場として、ぜひ多くの皆さんにこの研修にご参加いただきたいと思います!

(廃棄物対策部長コメント)
今回の研修は、5カ国15名の方々を受け入れましたので、スタッフは大変だったと思いますが、まさに「熱狂の5日間」だったような気がします。

今回の研修のポイントは、トレーニングコースからスタデイコースに変更したことにみられるように、研修に参加された方々が実際に、「見て聞いて、体験していただき、参加都市が対等に議論すること」に重点を置きました。

そして何より、私たちがもっともポイントに置いたことは、難しいことは抜きにして、研修に参加された方々が日本を発つときに、「東京に来てホントによかった。日本に来てホントによかった」と思ってもらえるようにしようということでした。
そのため、私も、会議はもちろんですが、何より「東京を大好きになってもらいたい」と思い、ウエルカムパーティ・フェアウエルパーティだけでなく、昼食を共にしたり、スカイツリータウンで一緒にお好み焼きを楽しんだりして皆さんと積極的に交流しました。

とても有意義で素敵な5日間でした。
また、次回の研修で、新しい出会いがたくさん生まれることを楽しみにしています。

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研修終了後、参加者全員で

※ 3R・・・リデュース(減らす)、リユース(繰り返し使う)、リサイクル(資源の再利用)