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アジア通信
第34号 2014年9月24日発行
ますます広がる3R推進・廃棄物処理改善のための都市間協力
− ウランバートル市と3Rの推進・廃棄物処理改善のためのワークショップを開催しました −

 東京都はすでにアジア大都市ネットワーク21(ANMC21)参加都市のうち、バンコク都とヤンゴン市との間で3R※の推進・廃棄物処理改善のためのワークショップを相互に開催しています。今年は新たにウランバートル市とワークショップを開催することができました。
 「ウランバートル市における3R推進及び廃棄物処理改善のためのウランバートル市現地ワークショップ」は、2014年6月30日から7月3日にかけてウランバートル市内で開催されました。

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ゲル地域でのごみ収集

 今年2月のANMC21研修プログラム「資源リサイクルの促進」でウランバートル市から参加者が東京都に来訪された際に「ぜひウランバートル市内でもこのようなワークショップを実施してほしい」と希望があり、その後、ウランバートル市環境グリーン開発局からの正式依頼を受け、本ワークショップは実施されました。
 ワークショップは、①東京の課題克服の経験、②廃棄物・リサイクルに関する法制度、③3Rの取組の3つをテーマに行われ、東京都から参加の6名、ウランバートル市から参加の環境グリーン開発局、バヤンズルフ区職員等73名の間で、活発な意見交換が行われました。
 ワークショップ初日は、ウランバートル市内のごみ収集現場、埋立処分場とリサイクル施設を視察しました。郊外の傾斜地にゲルや木造住宅が立地するゲル地域でのごみ収集の様子や、収集したごみがそのまま埋め立てられる処分場の運用状況等を確認しました。

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埋め立て処分場

 ワークショップ2日目、3日目は両都市からの発表と参加者との意見交換を行いました。ウランバートル市からは、廃棄物処理に関する現在の取組として、指定ごみ袋の導入、公共道路の清掃の改善や廃棄物焼却発電施設・リサイクル施設の新設に関する情報提供がありました。また、東京都からは、東京の課題克服の歴史、廃棄物・リサイクルに関する法制度、港区における3Rの取組についての発表を行い、参加者からは、住民の意識改革はどのように行うべきか、ウランバートル市ではごみの集積場所ではごみが散乱している場合があるが、東京ではどのように管理しているのか、などの質問がありました。
 ウランバートル市側参加者からは、ワークショップの感想として、「行政だけでなく、市民・事業者・NGO等がより協力していくことが必要であると感じた」、「来年もぜひ実施してほしい」等ウランバートル市の課題解決に役立つものであったことが伺える発言を多数頂くことができました。
 最終日には、ウランバートル市社会開発担当の、エンフトセンゲル副市長とお会いすることができました。ワークショップ開催の様子を報告すると、副市長からは、ワークショップ開催に対する感謝の言葉と共に、東京都との連携強化を希望するご発言を頂きました。

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参加者全員で

 ウランバートル市は経済成長の真っただ中にあり、市内各所で高層住宅等の建設が行われているなど、街は活気に溢れていました。街の経済成長と共にごみの発生量は増加しており、ウランバートル市のみなさんは課題を解決すべく奮闘されています。私たちもウランバートル市と東京都両都市の課題解決に資するよう交流を深めて行きたいと思っています!
※ 3R・・・リデュース(減らす)、リユース(繰り返し使う)、リサイクル(資源の再利用)