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バンコク都と資源循環推進のための東京ワークショップを開催しました
バンコク都と東京都は、2015年6月15日から19日にかけて都内で、「バンコク都における資源循環推進のための東京ワークショップ」を開催しました。
今回のワークショップでは、政策企画を担当されている職員等、バンコク都環境局から5名の職員を受入れ、@東京における収集運搬から最終処分に至るまでの廃棄物処理、A東京における廃棄物処理計画、Bバンコク都環境局所管事業に係る施設視察をテーマに施設視察や講義を行いました。バンコク都では新たに、廃棄物管理に関わる計画を策定した他、廃棄物発電施設の建設を進めている等、新たな廃棄物処理体制の構築に向け、取組を進めているということです。今回のワークショップでは特に、廃棄物処理に係る計画の策定手続きや計画内容等について意見交換を行いました。
講義2日間、視察3日間という非常にタイトなスケジュールでしたが、バンコク都の参加者からは、「東京では審議会に住民が関わっている。住民参加を促進する参考にしたい。」、「小学校から環境教育を行っている点が勉強になった。バンコクでは全ての学校で環境教育が行われているわけではないので参考にしたい。」などという意見をいただきました。
中でも印象的だったことは、粗大ごみの中継所を視察した際に、まだ使える家具が破砕される様子を見て、バンコク都の皆さんが「まだ使えるのに、もったいない。」と何度も発言していたことでした。私たちが普段当たり前と思っていることを、改めて客観視するきっかけになりました。
バンコク都では今、新たな廃棄物処理計画の下、廃棄物を2032年までに2013年比20%削減するという目標の実現に向けて、施設整備も含めたごみ処理システムの構築を進めていくと聞いています。引き続き両都市の間で情報交換を続け、私たちもバンコク都と東京都両都市の課題解決に資するよう交流を深めて行きたいと思っています!