Japanese | English

アジア通信
第40号 2015年12月24日発行
目次へ戻る
経済交流の促進を通して環境課題を解決する
〜IGEM2015出展&都市間ワークショップ開催レポート〜
東京パビリオン

 東京都は、2015年9月9日(水)〜12日(土)まで、マレーシア・クアラルンプールで開催された、国際グリーンテックエコプロダクツ展示会(IGEM2015)に参加しました。都は、2014年から本展示会に東京パビリオンを出展しています。
 東京パビリオンには、都内中小企業、都の設置する公立大学である首都大学東京、東京都水道局等がブースを設けました。都は、東京パビリオンを通じて都の保有する優れた技術やノウハウを積極的に発信するともに、企業間の商談会を実施し、経済交流の促進を通じたアジア諸都市の環境課題の解決への貢献を目指しています。

都の施策を紹介

 各企業ブースで実施した現地企業との商談会では、活発な情報交換や積極的な製品のPRが行われ、参加企業からは大変有意義な商談ができたとの声が寄せられました。また、都政のPRコーナーには、環境関連のマレーシア政府機関をはじめとした多くの方が来訪し、都が推進する省エネルギーやCO2削減など環境への影響を極力抑制した建築物である"グリーンビルディング"施策について、インセンティブや税額控除、キャップ&トレード制度等について多くの質問が寄せられ、マレーシアにおける都の環境施策への関心の高さが伺われました。

パビリオンは大盛況

 初日には、主催者であるマレーシアエネルギー・環境技術・水省(KeTTHA)のオンキリ大臣もパビリオンを訪れ、東京の産・官・学の主体が一つになった取組に対し、アジア地域の環境課題解決への期待の言葉が寄せられました。

都市間ワークショップ

 また、IGEM開催期間中、都とクアラルンプール市の共催による都市間ワークショップを開催しました。議論のテーマは、「グリーンビルディング及び環境都市づくりの推進における都市の役割と有効な技術・製品」で、都市間の協力・連携を進める情報交換を目的としています。ワークショップでは、首都大学東京の専門家や、東京都中小企業振興公社、マレーシアエネルギー・環境技術・水省、シンガポール国家環境庁などの参加の下、水素燃料の実用化に伴い期待される環境改善の効果や、マレーシアにおけるグリーンビルディング施策の推進に関する現状や課題について、活発な意見交換をしました。
 東京都は引き続き、都内中小企業のビジネスチャンスの拡大や、環境課題に協力して取り組む都市同士の関係構築に向け、アジア各都市とともに本事業を推進していきます。