ジャカルタにおける廃棄物管理:
ごみの発生抑制、再利用、リサイクルジャカルタ
■ 概要
ジャカルタ市清掃局は、廃棄物管理において多様な手法を導入している。最も主要な手法は、中間処理施設と統合最終処理場である。
中間処理施設は、最終処理場又はコンポストセンターに輸送前の廃棄物保管場として利用された旧輸送施設で、廃棄物に多く含まれる有機物質を活用し、有機性廃棄物を再生利用及び処理することでコンポスト生成を行う。
ごみ固形燃料を生成する生物分解処理等の方法により、中間処理施設にて廃棄物容量を90%まで削減することが可能。これにより、最終処理場の作業負担を削減できると共に、最終場への廃棄物輸送に使用される車両数を減らすことができる。
固形廃棄物がエネルギー、肥料、産業用原材料の生成に使用できる貴重且つ再生可能な資源であるという概念に基づき、最終処理場は設計されている。同施設で採用される手法には、乾性有機性廃棄物の熱分解ガス化(GALFAD)を利用した衛生埋立システム、ごみの分類、コンポスト、リサイクル等の環境に優しい手法、電力と資源を生成する埋立地ガスの利用や埋立地採掘等が挙げられる。
■ 実施時期
- 2011年7月1日 - 2012年6月30日
(ITF カクン・チリンシンの廃棄物管理)
■ 施策の特徴
- 廃棄物を再生可能なエネルギー資源と見なす概念、ならびに、廃棄物管理に環境に優しい手法を採用する取り組み
■ 実績・効果
- 中間処理施設の建設は、専用プログラムとして2007年~2012年ジャカルタ中間開発計画に記載されている。 現在建設中のITFの一つは、ITFカクン・チリンシンである。同施設には、生物分解処理(MBT)の一環として嫌気性処理技術が使用されている。
ITFカクン・チリンシンは、年間契約サービスにより運営される予定である。2011年7月~12月の第一期間にて、同施設は450トン/一日で廃棄物を処理し、有機質肥料を生産する。2012年1月~6月の第ニ期間では、処理能力を600トン/一日に拡大し、有機質肥料と電力を生産する。
■ 経費
■ 本件問合先
- ジャカルタ特別市清掃局
Department of City Cleaning, Jakarta Capital City Government
エコ・バルーナ(Ir.Eko Bharuna,MT) (ekobharuna@yahoo.com)
イワン・H・ワードハナ(Iwan H. Wardhana,SE,MSiP) (iwanwardhana@yahoo.com)
(電話番号) +62-21-809-2744
■ 関連リンク