マニラ首都圏開発庁(MMDA)リンギャップ・ザ・バランガイ
(地域清掃キャンペーン) マニラ
■ 概要
「マニラ首都圏開発庁リンギャップ・ザ・バランガイ(地域清掃キャンペーン)」は、マニラ首都圏開発庁(以下、MMDA)の地域奉仕プログラムの一環であり、固形廃棄物処理、洪水防止、下水管理、都市再生、健康及び衛生のプログラム実施という同機関の広範な実施枠組に沿ったものである。同プログラムは、該当する地方政府部門(LGUS)との連携で、マニラ首都圏の様々な地域における生態系のバランスの強化を念頭に実施される。この清掃キャンペーンは、洪水の深刻な影響やマニラ首都圏で報告されるデング熱の発生を防止することを目的としている。
※バランガイ・・・フィリピンの都市と町を構成する最小単位
■ 実施時期
- 「MMDAリンギャップ・サ・バランガイ」計画は、2010年9月3日の大規模な清掃キャンペーンと合わせて開始され、現在まで継続されている。
■ 施策の特徴
- MMDAは、毎週金曜日~日曜日に600人/一日のMMDA要員を交代制で特定のバランガイに派遣している。派遣チームは清掃・浚渫器具や重機器を装備した道路清掃、歩道清掃、建築設備の実施要員で構成されており、人口密度が高く活気を失ったバランガイにて活動を行う。道路、市場、排水溝、蚊の繁殖場所等の阻害要素を含むその他の公共の場の清掃をすることで地方役人や住民の支援を行う。
MMDAの現場作業員は、現地にて3日~5日作業を行い、任務を完了する。
■ 実績・効果
- 2010年9月23日から12月21日までの期間で合計30、2011年1月22日から4月1日までの期間で合計22のバランガイにて作業が行われた。これらバランガイにおける実施活動の内容は以下の通り。
1. 電気ケーブル及びワイヤーの結合
2. 道路の障害物撤去と清掃
3. 運河や排水溝の詰まり除去
4. 水路の浚渫作業
5. 建築瓦礫や廃物の運搬
6. 違法に設置される防水シートや広告の撤去
7. 障害物の撤去(廃品、植木鉢、長い日よけ等)
8. 古いタイヤの撤去
9. 木の刈り込みや除草
10. デング熱予防やごみポイ捨て禁止プログラムに関する情報及びキャンペーン教材の提供と教育
11. 災害準備に対する地域訓練
12. 公立学校における薬剤噴霧作業
ケソンシティ、マリキナ、カロオカン、パラニャーケ、マラボン、マニラ、ラスピニャス、パサイシティには23の学校があり、 教室数は 1,012に上る。こうした学校にて薬剤噴霧作業が実施されている。
(注記: バランガイでの活動は、10月25日のバランガイ選挙により、2010年10月18日~29日まで二週間、一時停止となった。)
■ 本件問合先
- マニラ首都圏開発庁保健衛生・公衆安全・環境保全事務所
Health, Public Safety & Environmental Protection Office (HPSEPO),
Metropolitan Manila Development Authority
(電話) +63-882-0870 または 882-4151
■ 関連リンク