「ソウル希望プラス通帳」プログラムソウル
■ 概要
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目的
本プログラムは、低所得家庭が貧困を脱し、明るい人生展望を持って最終的には経済的に自立できるよう支援することを目的としている。
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概要
ソウル市と民間支援機関が3年間、通帳加入者に対し、加入者の貯蓄額と同額を追加で積み立てる。
例えば通帳加入者が、毎月20万ウォンを3年間貯蓄した場合(総額720万ウォン)、ソウル市と民間支援機関が加入者名義で、毎月同額の20万ウォンを3年間積み立てる(計720万ウォン)。加入者は最終的に、本人が積み立てた額の2倍の預金額及びその利子を手にすることができる。
金融教育や家族カウンセリング、その他の追加的サービスを提供し、低所得家庭のさらなる経済的自立を支援するとともに、人生に明るい展望を持てるよう促す。
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通帳加入者となるための条件
(1) 18歳以上であること
(2) ソウル市在住であること
(3) 「NBLS(基礎的生活保証システム)」受給者であること、またはこれに次ぐ福祉受給資格を持つこと
(4) 現在職についており、かつ過去1年間に10カ月以上収入を得ていること。
ソウル希望プラス通帳の約定セレモニー ※これから3年間預金を続けるという決意表明のセレモニー
■ 実施時期
- 2007年~2008年:試験的に実施
2009年~:本格実施
■ 施策の特徴
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・ 試行プロジェクト(2007~2010年)では、通帳加入者100人中98人が「ソウル希望プラス通帳」プログラムを無事終了した。加入者たちは合計1900万ウォンを獲得し、そのうちの61%、60人が、このプログラムにより生活環境を改善することができた。
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・ 本プログラムは、ソウル市が初めて実施したものであり、通帳加入者が貯蓄したのと同額を市と民間支援機関が積み立てることにより、加入者のモラルを高め労働意欲を向上させるという、新しい福祉政策である。
- ・ 現在、低所得層の30,000人が本プログラムに参加している。
■ 実績・効果
- ・ 未来に着目した福祉政策として、貯蓄を止める人の数を最小限に抑え、また低所得者の一層の経済的自立と、労働意欲の向上を促している。
- ・ 本プログラムは「2010年国連公共サービス賞」を受賞し、優れた福祉政策として世界的に評価された。
- ・ 本プログラムは、既存の総合福祉政策の枠組みを大きく変えるものとなり、韓国政府は同プログラムの全国実施を決定した。
- ・ 民間支援機関との間に確固たるネットワークが築かれ、社会に積極的な貢献を促すという雰囲気が高まった。
■ 費用
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2011年予算
・ ソウル市の拠出予算額 : 149億ウォン
・ 民間支援機関からの援助額 : 149億ウォン
■ 本件問合先
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ソウル特別市 国際協力課
International Cooperation Division, Seoul Metropolitan Government
(電話番号) +82-2-6321-4493
(メールアドレス) intlseoul@google.com
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