Q7 東京で学んだこと、経験したことを、将来、どのように生かしていきたいですか?
(タンさん)TMUでの研究を通して非常に大きなものを得ました。専門分野の研究以外にも、数多くの国内会議や国際会議に出席する機会があり、日本や海外の研究者との間で広いネットワークとつながりを築くことができました。シンガポールに戻ったら、このネットワークを活用して共同研究を行いたいと思います。
(ブイさん)TMUで学び経験した技能や知識にとても感謝しています。卒業後は引き続き研究者として水科学にもっと貢献したい、そのために世界の主要学術機関の研究員になりTMUで学んだことを活用していきたいです。
Q8 東京都と出身都市との間で、これからどのような役割を担っていきたいですか?
(タンさん)東京とシンガポールの研究の橋渡しをできればと思います。シンガポールは航空宇宙産業の中心地でもあり、たくさんの飛行機が修理やサービスのために寄航します。そのため複合素材に関する研究には重要な役割があり、それは複合素材を使った新しい飛行機構造がどんどん増えているからです。複合素材の分野で、東京とシンガポールの間での共同研究を増やしたいと考えています。
(ブイさん)可能であれば、東京とハノイの連携を強化する橋の役割を果たしたいと思います。特に、学術・研究活動での連携を強化できればと思います。
Q9 お世話になった方へのメッセージをお願いします。
(ブイさん)当然のことながら、自分の力だけで博士課程を修了したのではありません。教授や同僚や友人からの支援や刺激がなければ論文は書けませんでした。この場をお借りして、みなさんの多大な支援に対し、心からの感謝の気持ちを伝えたいと思います。
(タンさん)私の日本滞在中、支援してくださった方々にとても感謝しています。皆さんのお陰で日本での生活に適応しTMUでの研究に専念することができました。TMUの教官、学生、スタッフの親切とご好意にも心から感謝しています。お陰様で私の東京生活は豊かで楽しいものでした。今回築いた関係が生涯続くことを願います。
また、私がTMU博士号を取得するにあたり、東京都から素晴らしい奨学金をいただきましたことを感謝いたします。アジア大都市ネットワーク21(ANMC21)の一事業「アジア人材育成基金」から十分な資金援助をいただき、本当にありがとうございました。また、この事業の成功のために懸命な努力をしてくださった多数のTMGスタッフにも感謝したいと思います。
Q10 東京でこれから学ぶ留学生へ、激励の言葉をお願いします。
(タンさん)将来の留学生も現在の留学生も東京で学べるこのチャンスを大切にしてください。美しい町を満喫することを確信しています。でも最も大切なのは、日本の文化を学んで順応すること、そして東京と自分の国の架け橋となることです。それも特に、科学技術と研究の分野で。それにより、アジアは共に発展し成功することができます。
(ブイさん)東京都後援の「アジア人材育成基金」プログラムは、TMUで学習することを希望するアジアの学生にとって素晴らしい博士課程プログラムです。留学中の教授や講師のための奨学金や、TMUとアジアの大学の間の共同研究への補助金などほかの学術・研究分野の交流に関する活動を合わせて活用すれば、より大きな成果を出せるかもしれません。
〜渡辺直行教授からタンさんヘのメッセージ〜
タン君はたいへん優秀かつまじめな学生で、研究に熱心に取り組み、すばらしい成果をあげ3年間で博士号を取得致しました。
家族連れの来日にもかかわらず、日本の生活、文化にもすぐなじみ、日本を楽しめたようです。
彼は考え方もしっかりしており、「日本に来たら日本のやり方を身につける」という強い意志をもち実践していたことを、知り感動した事を思い出します。
首都大学東京での成果を生かし、複合材構造の分野での世界的な活躍を願っております。
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〜河村明教授からブイさんヘのメッセージ〜
ブイ君、3年間精力的によく頑張りましたね。
研究面では国際ジャーナルへ6編投稿(内4編は掲載済み)の他、国際会議論文9編,国内発表4件と素晴らしい業績です。また研究のみならず、積極的に学内外でのイベントや活動に関わり幅広い人脈も築き、さらにハノイでの国際会議ではその気配りや主要組織との会合アレンジなど目を見張るものがありました。
現在はシンガポール国立大学リサーチフェローとして、将来的にはベトナム、アジアそして世界に冠たる研究者として飛翔することを期待しています。 |
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