我々、北京、デリー、クアラルンプール、ハノイ、ジャカルタ、マニラ、ソウル、シンガポール、東京、台北、ヤンゴンの代表は、東京に参集し、昨日及び本日の2日間にわたり、アジア大都市ネットワーク21の構築について実りある論議を交わした。
アジア地域は、世界人口の約6割を占め、その大部分が大都市に集中している。
経済規模においても米国やEU連合にほぼ匹敵するなど、アジアの発展のポテンシャルは極めて高い。
現在、世界人口の約半数は都市に居住しており、今後25年以内にその比率は3分の2まで達すると予測されている。21世紀はまさに都市の世紀である。
アジアの各都市は、文化的な多様性とともに共通性を有しており、地理的に近接しているのみならず、経済的にも深い関わりをもって発展してきた。今こそ、アジアの頭脳であり心臓でもある大都市が、異なる政治的な立場等を越えて、強固なネットワークを形成し、共同で事業に取り組むことにより、社会的、経済的な連帯と協力の体制を確立すべきである。
また、都市活動を破壊するテロリズムや、組織犯罪についてはこれを強く非難するとともに、これらの破壊活動に屈することなく、安心・安全な都市社会の実現に向け、努力すべきである。
閉会に当たり、我々は、上記の認識に基づき次のとおり合意したので、ここに宣言する。
【1】アジア地域の繁栄と発展をめざし、アジア大都市ネットワーク21をここに構築する。
【2】アジア大都市ネットワーク21は、第一回本会議に参加した11都市、及びバンコクで構成する。
ただし、ネットワークの対象都市は、アジア地域の首都及び大都市に開かれたものとする。
【3】アジア大都市ネットワーク21の総会は、毎年一回開催することとし、原則として各都市の首長がこれに
出席する。
【4】上記のほか、アジア大都市ネットワーク21の運営については、別添の規約に基づき行う。
【5】別添の15事業を、アジア大都市ネットワーク21の共同事業として決定する。
【6】次回の総会は、2002年11月にデリー準州において開催する。
2001年10月18日
東京にて
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