我々、バンコク、北京、デリー、ハノイ、ジャカルタ、クアラルンプール、ソウル、シンガポール、台北、及び、
東京の代表は、インドの首都デリーで開催されたアジア大都市ネットワーク21第2回総会に参加し、
アジア大都市ネットワーク21共同事業や各都市に共通する都市問題について実りある論議を交わした。
我々は、ホスト都市として会議を成功に導いたデリー準州政府の尽力に対し深い感謝の意を表する。
ここに我々は、アジア大都市ネットワーク21の発展に向けて次のように宣言する。
【1】2001年10月、東京において、アジアの頭脳であり心臓でもある12の大都市が共同で事業に取り組むことに
よりアジアの連帯と協力を強化することを目的として、アジア大都市ネットワーク21を設立した。以来、我々は、アジア製のジェット旅客機の開発促進、経済協力、文化、人材開発、女性の社会参画、都市問題を含む多岐にわたる分野の共同事業推進や情報交換など、実効ある取組を進め、着実な成果をあげてきた。
【2】他方、深刻な環境問題や、災害対策を始めとする危機管理など、アジアの大都市が直面している切迫した課題も多い。我々は、こうした課題を解決するため、ITの広範な活用を含めてアジア大都市ネットワーク21の会員都市が協同して引き続きイニシアティブを発揮していく。さらに、会員都市は訓練、知識及び情報交換を行い、会員都市のどこかで発災した場合は、可能な範囲内で、専門技術、マンパワー、機材などを直接提供することを合意した。
【3】この会議では、各都市共通の喫緊の課題である大気汚染問題に焦点を当て、各代表がそれぞれの経験を踏まえて有益な意見交換を行った。そして、共同事業や都市間の情報交換を通じて先進的なノウハウや技術力を共有することにより、我々が率先してその問題に対処すべきことを確認した。
【4】アジア大都市ネットワーク21で新たに取り組む共同事業として、「危機管理ネットワーク」及び「アジアのビジネス及び投資促進プロジェクト」の2事業を決定した。
【5】観光促進について、アジア大都市ネットワーク21会員各都市がそれぞれの観光シーズンに毎年少なくとも一つメジャーな国際イベントをウェルカム・アジアキャンペーンの一環として開催し得ることを合意した。
他のすべての会員都市は、これらのイベントに参加することが推奨される。
【6】アジア大都市ネットワーク21は行動志向型のネットワークである。我々は、別添共同事業一覧表に基づき、新規共同事業を加えた17共同事業について着実に推進していく。
【7】アジア大都市ネットワーク21第3回総会は、2003年の適切な時期にハノイ市において開催する。