各都市の首長などが出席し、原則として、毎年1回「総会」を開催しています。
■第4回ジャカルタ総会 石原知事挨拶
皆様、おはようございます。
アジア大都市ネットワーク21の提唱都市であり、また事務局でもあります東京を代表して、
一言ご挨拶申し上げます 。まず、スティヨソ知事をはじめ、今回の総会開会に向けてご尽力いただき
ました、ジャカルタ特別市の皆様に心から感謝申し上げます。
また、ご出席の皆様がたには、2001年のネットワーク発足から本日に至るまで、Joint Projectsの推進に
当たり、多大なるご協力を賜りました。この場をお借りして、お礼を申し上げます。
私は3年前にこのネットワークを提唱した理由は、可能性に満ちたアジア全体がこういう会議を通じて、
新しいアイデンティティを確立し、世界をリードする、引っ張っていく地域として発展するためには、
やはりそれぞれの国の大都市が先導役になって、国境を越えて連携することが必要だと思ったからです。
大都市こそが、それぞれの国においての心臓部であり、頭脳部であり、非常に集中・集積を見ているわけです。 そういった大都市の持つ可能性を互いの交流によって、さらに刺激しあって倍増していくことが、
アジア全体の発展のために必要ではないかと思います。
設立から3年たちました。この間、いろいろなJoint Projectsの取り組みを通じて、大都市が共通して抱える
問題の解決に向けて、ある程度の成果は上げていますが、環境対策や産業振興など、
大都市が取り組まなければならない問題は、まだまだ山積しています。
東京は今回、さらに新しいJoint Projectsとして、アジアにおける感染症の対策プロジェクトを提唱したいと
思っています。実は、今年のスイスのダボス会議に出ました。
そこでも新しい議題として、感染症の国際的な感染伝播をどうやって防ぐかということが、
新しいセッションとして取り上げられておりました。ヨーロッパにおいても、世界においても、
至るところでこの問題が強い関心の対象になっていると思います。
まだWHOに入っていない国もありますし、こういった問題について、WHOを通じて、いちいちWHOを
通して情報を取りますと、対処が非常に遅れる、時間がかかりすぎるという欠点があります。
アジアにおいては、こういった大都市のネットワークを通じて、これに迅速に対処していくことが必要では
ないかと思っています。 この総会で、いろいろな問題についてさらにディスカッションを重ねて、
アジアの繁栄のために、この会合が大きなフルーツをもたらすことを期待しています。
皆様のご協力に感謝し、また期待する次第です。
ありがとうございました。