我々バンコク、ハノイ、ジャカルタ、マニラ、ソウル、シンガポール、台北及び東京の代表は、2009年11月1日から4日までバンコクで開催されたアジア大都市ネットワーク21第8回総会に参加し、アジア大都市ネットワーク21共同事業や各都市に共通する都市問題について率直かつ友好的に論議を交わした。
我々は、開催都市として会議を成功に導いたバンコク都に対し、深い感謝の意を表する。
この会議の閉会にあたり、これまでの議論に基づく共通の理解を踏まえ、我々はここに以下のことを宣言する。
【1】我々は、アジアの大都市間でより強固な連帯と協力を推進するというANMC21の目的実現に全力で取組み、継続的に支援するとともに、共同事業の実施を通じて地域の平和と繁栄を共有する。
【2】観光は、高い経済波及効果や地域の活性化をもたらす重要な産業であり、今回我々は、世界的な経済危機の中にあっても、アジアの各都市が十分な魅力と可能性を持ち続けていることを確認した。
我々は、各都市のさらなる魅力の向上と、アジアの魅力を広く世界に発信することに合意した。国際的な観光を通じ、我々は、国際社会におけるアジアのプレゼンスをより一層高めていく。
【3】世界的な流行の拡大を見せる新型インフルエンザは、アジアで既に多数の方々が亡くなるなど、市民の健康や生命への脅威であり、人口や都市機能が集積する大都市こそ的確な対処が必要である。
今後懸念されるウイルスの病原性の変異などに対し、我々は、「アジア感染症対策プロジェクト」などの活動を通じて最新の知見や情報の共有に努め、対策の強化に取組んでいく。
【5】ANMC21第9回総会は、2010年の適切な時期に東京において開催される。