各都市の首長などが出席し、原則として、毎年1回「総会」を開催しています。
■第1回東京総会 石原知事挨拶
皆さん、おはようございます。 主催地であります東京を代表して、一言ご挨拶いたします。
それぞれのお国でも同じことだと思いますが、この日本においても、東京という首都圏、
また、西の大阪を中心とするメガロポリスに非常に多くの物事が集積、集中しておりまして、
決して地方をないがしろにするつもりで言うわけではありませんが、やはりそういった大都市がこの国を
決定的に動かすダイナモになり、また、頭脳部分の役割を果たしております。
そういうことで、国と国のかかわりには政治的な問題が色々ありますけれども、我々はやはり、
国家社会に住む国民、そしてまた、地方自治体に属する市民というもののために、現実に物事をよく変えて
いくためには、むしろ大都市が、それぞれ抱えている問題を率直に話し合って、力を貸し合う、
知恵を貸し合うということがいいのではないかと思いまして、この会議を提唱いたしました。
そういう点で皆さんのご同意を得て、今日、最初の会議を開くことになりましたが、こういう会議というものは
確実に会を重ねることによって充実していくと思います。
しかし、ただセレモニアスなものではなくて、お互いに具体的な問題をたくさん抱えているわけですから、
是非充実した、具体性のある会議、具体性のある討論をしていただきたい。
昨日申し上げましたけれども、世界のそれぞれのゾーンの中で、ヨーロッパは別でありますが、
発展途上国を含む大きなゾーニングで言えば、アジア、中近東、アフリカ、中南米と幾つかのゾーンが
ありますけれども、私は、その中ではこのアジア、特に東アジアは圧倒的にポテンシャルの高い地域だと
思います。 そして、国の考え方、宗教、文化の違いはありますけれども、しかし、また同時に、非常に強い
アイデンティティというものがある、共通項がある。
それを踏まえて、是非アジアの人々のために、また、世界の人々のために、アジアの大都市が力を貸し合う
ということが大きな結果をもたらすように、ひとつ皆様のご協力を賜りたいということをお願いいたします。
ありがとうございました。