(北京/チャン・マオ 副市長)
石原都知事、同僚の方々、今回の会合は非常にすばらしい土台づくりになったと思います。我々がアジアの大都市間で交流を深めていくための土台ができたというふうに思います。色々な意見の違い、あるいは、色々な問題について、その考え方の違いはあるかもしれませんけれども、大都市の21世紀における運営について今後とも協力していくということです。今回の会合は非常に実り豊かであり、非常に大きな重要性を持つと思います。我々の協力と理解のためには、非常に重要な会議になったと思います。今後とも、さらなる継続的な繁栄を各都市が遂げていくということを心から祈っております。また、人々の福利にも貢献していきたいと思います。ありがとうございました。
(デリー/ナレンダー・ナート 産業・教育・観光等担当大臣)
このアジア主要都市の会議が終わりに達するに当たり、Joint Projectsに関しての合意が結ばれ、今後の方針が決まりました。アジアの主要都市がJoint Projectsにかかわり、それぞれが得るところが出て来ると思います。お互い学び合う点が今後多々出て来るかと思います。私も非常にうれしく思っておりますが、来年11月にデリーで次期会議が開催されるということを喜ばしく思っております。今回の会議がすばらしく開催されましたことにお祝い申し上げます。非常に私たち主要都市の将来にとっても実り多いものになると思っております。
(ハノイ/ホアン・ヴァン・ギエン 市長)
アジアの大都市というのは、文化的な類似性、多様性も持っております。我々は色々な活動をこれまでもしてまいりました。そして、これからも、地域の発展、社会経済の発展のために、お互いに努力をしていくことでしょう。このような崇高なゴールが我々大都市にとってあること、このネットワークがさらにアジアのアイデンティティを強化することを期待するものであります。そして、我々が国際社会におきましても、そういった意味での役割を果たすことができるようになるでありましょう。協力を推進することによって、まさにそれが進むことと思います。
大都市ネットワークというのは、まさに有利な状況をつくり上げていくことだと思います。この中で、メンバーは経験、知識を分かち合い、共通の問題に取り組むことができます。そういったJoint Projectsの結果は、大きな貢献を社会経済開発に対してなし遂げることでありましょう。ありがとうございました。
(ジャカルタ/ディハルジョ・スクマディ 開発担当副知事)
ぜひこの重要な会議が成功裏に終わったということにお祝い申し上げたいと思います。この会議の成果は、非常に重要であると思います。3つのステートメントが出されます。東京宣言が一つ、そして、アジア大都市ネットワークの規約がもう一つ、そして、もう一つ重要なのは、このネットワークのJoint Projectsということだと思います。これは、アジアの精神をあらわしていると思います。国際社会に我々が入って行こうとする、そして、国際社会に対しアジアの心を持って行こうとする、そして、心と心臓と頭脳を国際社会に対して我々が出そうとしている、そういった非常に重要な取り組みであると思います。このJoint Projectsは非常に成功裏に今後実行されることと思っております。
これはまだまだ我々の協力の始まりである、始まったばかりであると思います。もっともっとプロジェクトが出て来ると思います。ありがとうございました。
(クアラルンプール/タン・スリ・ダト・カマルザマン・ビン・シャリフ 市長)
様々なJoint Projects、色んな議論が展開されました。このネットワークは特別なネットワークであると考えています。アクション中心型のネットワークであり、Joint Projectsの実施に向けて動き始めようとしております。私たちの目標、目的に私たちはコミットするものです。次回のデリーの会議におきましては、こうした合意されたプロジェクトに関するレポートがあることでしょう。結果を出したいと思っております。
都知事に対し、非常に熱心なコミットメントをいただいたことにお礼申し上げたいと思います。都知事こそがこのネットワークを大きく突き動かした方であったわけです。ビジョンにあふれる方で、私たちがお互いに経験を共有でき、かつ、希望のある都市への邁進を進めて下さったわけです。ありがとうございました。
(マニラ/エドゥアルド・メホス 財務局長)
このようなネットワークができた背後にある努力というのは、大いに称賛されなければなりません。アジアの大都市を結集して、目的に向かわせようとしている、この提唱されたお気持ちというのは称賛すべきことであります。色々な地方団体同士がまとまっているような国際機関はあるかもしれませんが、我々はまさにユニークな存在で。まさにアジアの大都市の状況をにらんだネットワークであるということです。民族的な、社会的な、経済的な、文化的な共通点を持っており、それが我々を結ぶ力の源になっております。我々は自らのゴールに向かって、このネットワークの中で邁進していかなければなりません。
それと同時に、我々が認識しておりますのは、それぞれの大都市には特徴があるということです。このネットワークとは、お互いが持っているものを全員のメリットのために分かち合うということであります。きずなが強固になるということを通し、アジアの大都市がより進歩することを期待しております。手を携えて進歩のために、繁栄のために一歩進むということを私は心より希望しております。
(ソウル/タク・ピョンオン 政務副市長)
この第1回のアジア大都市ネットワーク21の会合が成功裏に終わったということを非常にうれしく思います。
特に、Joint Projectsを今後立ち上げていくわけですが、このようなJoint Projectsを通じて、私たちの共通の課題を、我々が直面している問題を解決していくことができると考えております。Joint Projectsは今後さらに発展し、拡大し、より多くの大都市が参加してくれることを希望しております。そうすることで、各都市、各事業についてお互いを比較しながら、ベンチマークをしていくことができるのではないかと思います。このアジア大都市ネットワーク21というのは、情報の交流、また、参加都市間の協力をさらに円滑にし、促進していくものであり、大都市のさらなる発展につながると思っております。
物事が始まったときに半分は終わったというふうによく言います。我々はこれを今立ち上げたわけです。従って、私たちの成功の半分は保証済みであるということで、今後、すべての都市がこのネットワークを通じてさらに繁栄し、成功していくということになると思います。
(シンガポール/チュウ・タイ・スー 駐日シンガポール共和国大使)
石原都知事に対し、アジア大都市ネットワーク21という構想を思いつき、会議を実施されたことに御礼申し上げます。
色々な問題が持ち上がっておりますけれども、新しい問題ではありません。私たち大都市の多くが経験してきた問題です。そして、解決策を見出した都市もあります。このような集まりでみんなが集まることにより、共通の問題を議論するチャンスが与えられ、意見交換をすることができました。この発足会議では、Joint Projectsについての議論もありました。こうしたJoint Projectsにおいて、シンガポールも参加してまいりますけれども、お互いのつながりが強くなると思います。共通の問題を議論し合い、経験を共有し、解決策をお互いに見出すことができるようになるわけです。このネットワーキングこそが最もこの会議の重要な側面であると考えております。
このアジア大都市ネットワークの会議は、アジアの発展の中で大きな位置づけを持つと思います。21世紀に入り、アジアにとって成長のチャンスが前に開けているわけです。しかし、一方において多くの課題もある。個々がそれぞれ、あるいは共同して、こうした問題に取り組んでいくことが、我々大都市の成長と発展の助けとなります。このことが、それぞれの国の発展にとって貴重な原動力になっていくことでしょう。ありがとうございました。
(台北/バイ・シュウション 副市長)
我々は既に今回のネットワークの規約を採択いたしました。Joint Projectsで我々が昨日議論したものは必ずや第一歩となりまして、アジアの首都そして大都市が緊密な形でお互いに協力していくことにつながっていくと確信しております。我々の経験を分かち合いながら、繁栄するアジアの人たちの幸福につなげていきたいと思います。ほとんどのJoint Projectsというのは、まだこれから詳細を詰めていかなければいけないものであります。そして、そういったことを詰めていってこそ、我々は当初の目的に到達することができるのです。台北市といたしましても、我々の経験を是非提供したいと思っております。アイデアを提供し、我々のこのプロジェクトの進歩を円滑化したいと思います。
(ヤンゴン/ミイン・アウン書記)
このANMC21の本会議におきまして、色々な議論がなされました。非常に有益であり、また、非常に革新的であったというふうに思います。疑いもなく非常にすばらしい貢献を今後の開発にもたらしてくれるというふうに思います。ヤンゴン市開発委員会におきましても、これから自らのプロジェクトを展開していくわけですが、他の省庁に関係するいくつかの課題、例えばアジア遠隔教育プロジェクト、アジア舞台芸術祭、ウェルカム・アジアキャンペーン、女性の社会参画につきましても、関係省庁に情報提供したいと思います。
この会議で話し合われた分野、提案は、必ずや近い将来に実り豊かなものになっていくと確信しております。ありがとうございました。
(東京/石原慎太郎知事)
改めて皆様のご協力に心から感謝を申し上げます。先ほどどなたかおっしゃいましたか、これで土台ができただけでありまして、この土台の上に具体的にどういう建物を建てていくかということがこれからの問題だと思います。今もASEANの会議をやっているようですけれども、私も、政府の閣僚をしているときに何度か国際会議に出ましたが、どうも国のレベルの会議というのはセレモニアスになって、具体性に欠けるような気がしてならなかったんですけれども、私たちはやっぱり、これから2度目、3度目の会議で具体的に物事をつくり上げていく、つくり出していくことが大事だと思います。
実は、私が都知事に就任してから、もう亡くなりましたが、そのときの総理大臣に、日本を経済的にも再生させるためには、大都市、特に東京を建て直すことが必要なんだと、私はそれをするつもりだし、そのために政府も力をかしなさいと言いました。今の政府も、補正予算を組むんですけれども、使い方がよくわからないので、東京がその一部を立案しようとしていますし、前の内閣のときにも、都市の再生を国がよく具体的に把握できていないので、東京都がイニシアチブをとって、5年間で10兆円の予算を有効に使う政策を政府にアドバイスしました。
その他、やはりそれぞれの国においても、何といっても首都、そしてまた大都市がその国を引っ張っていっているわけでありまして、私たちそれぞれ、首都、大都市において、こういう連帯の中で、もっと積極的に具体的な事業を展開していくことで、それぞれの国、そしてアジア全体の繁栄につながっていくと思います。ひとつこれからさらに2度目、3度目の会議で、それまで十分準備して、具体的な物事を協力しながらつくっていきたいと熱願しております。本当に皆さん、ありがとうございました。