各都市の首長などが出席し、原則として、毎年1回「総会」を開催しています。
■第6回マニラ総会 石原東京都知事挨拶
皆さんおはようございます。
アジア大都市ネットワーク21の提唱都市でもあり、また事務局を預かっている東京を代表して一言申し上げます。
まず、フェルナンド長官をはじめ、今回の総会の開催に向けてご努力いただきましたマニラ首都圏開発庁の皆様に心から感謝申し上げます。出席の各都市の皆様には、2001年のネットワークの発足から今日に至るまで各共同事業を通し多くのご協力を賜りました。この場をお借りして御礼申し上げます。
アジア大都市ネットワーク21の意義は大きなものがあると私は思います。
アジアは世界の人口の約6割を占めており、経済規模についても米国やEU連合にほぼ匹敵するなど、世界のひとつの大きな極を形成しつつあります。また、世界で最も将来の可能性を秘めた地域だと私は思います。
今後アジアが一層発展して重要な役割を担うためには、アジアの頭脳部でもあり心臓部でもある大都市が知恵を出し合って産業の振興や投資問題の解決を図っていくことが必要であります。
これまでアジア大都市ネットワーク21において、産業、文化振興、人材育成、災害対策など幅の広い分野でアジアの都市が協力して実績を重ねて大きな成果を上げてまいりました。
今回の政策対話のテーマとしてマニラから提案いただいております「多様性の中の調和」は、経済発展の著しいアジアの都市の中で改めてモラルの問題を考え直そうという非常に深い意味を持っていると思います。また、特別報告のテーマであります「地球温暖化」は、海面上昇や異常気象などの自然災害をもたらして地球環境に大きな影響を及ぼしつつあります。
東京は2016年のオリンピックを目指しておりますが、そのためにも環境の整備を最優先にしております。世界で最も環境負荷の少ない都市づくりに今、取り組んでいます。特別報告の中で東京都の環境問題に関する取組みをご紹介させていただきます。
今回の討議を通じてアジア大都市ネットワーク21が共同してこれらの問題に取り組んでいく姿勢を強く示していくこと、アジアの存在感を世界にアピールすることができることを期待しております。
どうもありがとうございました。