■ハノイ総会の議事概要 | |
■11月19日(水) | |
【開会】 ・総会の議長を務める、ギエンハノイ市長の挨拶に続き、福永東京都副知事は次のように挨拶した。 「ネットワークの提唱都市であり、事務局である東京都の代表として、開催都市ハノイ及び協力して事業を推進している、各都市の皆様に感謝する。アジアは、産業、文化の面で優れた技術力を持つ人材の宝庫であり、大きな潜在的能力を持っている。一都市では解決が困難な都市問題も、各都市が連携して取り組めば、大きな成果を挙げることができる。」 |
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【共同事業の報告】 ・17の共同事業の中から、以下の8つの事業についての事業の実績と成果が発表された。 「中小型ジェット旅客機の開発促進」(報告都市:東京) ・「中小型ジェット旅客機の開発促進」(東京) ・2003年10月、台北市で開催された共同事業別会議において、以下の3点が座長コメントとしてまとめられた ことが報告された。 ①理想的なアジア製の100席前後の旅客機像を確認した。 旅客機像の具体化の着眼点は、安全性、 経済性、環境適合性などである。 ②今後アジアにおける100席前後の旅客機の需要は、大幅に増加することが見込まれる。 ③アジアには、100席前後の旅客機開発に必要な技術力、生産力のポテンシャルが十分にある。 ・今後も、販路開拓に向けたマーケティングのあり方や、既存のジェット旅客機との差別化のための戦略等に ついて、共同事業別会議などの場で引き続き検討していくことが報告された。 「アジア遠隔教育プロジェクト」(報告都市:東京) ・デリーと東京で行った実証実験(東京から「現代ビジネス日本語」、デリーから「IT技術者のための英語」を 配信)の結果や、今後は、実証実験の結果を踏まえて、アジアにおける事業の推進体制を各参加都市と 調整していく意向であることが報告された。 「アジア舞台芸術祭」(報告都市:デリー) ・2003年11月2日から7日までデリーで開催されたアジア舞台芸術祭(東京、北京、ソウルから126人の アーチストが参加し、10の公演が5か所で行われた。)について報告があった。 「ウェルカム・アジアキャンペーン」(報告都市:東京) ・2003年11月17日にハノイで第2回アジア観光促進協議会都市代表者会議が開催され、各都市から、 ポスターの掲出、パイロットツアーの実施、英語版のウェブサイトの作成等の実施状況が報告されたこと、 2004年9月にデリーで次回の会議が開催されること、が報告された。 「危機管理ネットワーク」(報告都市:東京) ・本年9月東京で開催された「第1回アジア危機管理会議」において、「大都市におけるNBCテロ対策」、 「SARS対応」、「各都市の危機管理」の具体的かつ実践的な情報交換、意見交換が行われたことが 報告された。 「女性の社会参画」(報告都市:ソウル) ・2003年10月に第2回のシンポジウムがマニラのマリキナシティで「女性の変革を通じて都市の活性化を図る」 をテーマに開催され、195名が6つの大都市から参加したこと、次期シンポジウム開催都市がデリーである ことが報告された。 「都市マネジメント国際センター」(報告都市:クアラルンプール) ・「持続可能な都市マネジメントのための統合化された都市計画」をテーマとしたトレーニングコースが 2003年9月14日から28日にかけて開催され、ANMC21からは6名の参加者があったことが報告された。 ・将来の活動として、2004年には3月(水と衛生)、8月(持続可能な都市マネジメントのための統合された 都市計画:2003年に同じ)、12月(廃棄物マネジメント)の3つのプログラム、2005年には3月(都市の輸送)、 8月(統合された都市計画)、12月(保健・衛生)の3つのプログラムが実施されることが報告された。 「自動車排出ガス対策ネットワーク」(報告都市:東京) ・ウェブサイトを利用した情報交換についての報告の他に、東京都からの情報提供として、2003年10月に開始 された「ディーゼル車走行規制」の概要が報告された。 |
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【その他、下記の共同事業が共同事業報告書により報告された。】 ・資源リサイクルの促進 ・上下水道の管理技術や経営手法(水道の事業経営及び管路技術) ・上下水道の管理技術や経営手法(下水道維持管理技術者研修(短期・長期)) ・公共交通機関総合計画の策定支援 ・ 職員等の相互養成 ・エイズ診療従事者臨床研修 ・地震に強いまちづくりに関する研修及び共同研究 ・シティビークルの研究開発 ・アジアのビジネス及び投資促進プロジェクト |
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【特別報告「SARS対策」】 ・SARS対策をテーマにハノイ、北京、シンガポール、台北から、各都市の取組状況や、経験から得られた 教訓等についての報告が行われ、その後、各都市代表による意見交換が行われた。 ・議論では、市民に対してガイドラインなどの情報提供をすることや、予防措置をとることがSARSを効果的に 管理するために必要であるとの意見が出された。 また、参加都市の連携や情報交換のためのネットワークの構築が必要であることなどの発言がなされた。 ・各都市は、SARSへの対応の経験を交換することによって、未知の感染症防止に役立てるとともに、今後とも アジアの大都市が、総合的な危機管理の対応策についてイニシアティブを発揮していくことを確認した。 |
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政策対話「グローバリゼーションとそのアジアへの影響」 ・各都市共通の課題であるグローバリゼーションをテーマとして、ハノイ・東京・バンコク・クアラルンプール・ ソウル各都市代表が発表し、その後、全都市代表の間で活発な議論が行われた。 ・議論では、グローバル化の課題に取り組む中でアジアの都市は、協力を促進し、互いに情報を共有していく ことが求められるとの意見が出された。 また、アジア大都市ネットワークが中心的な役割を果たし、急速に変化する世界の中でアジアの都市を結集 し結びつけていくことは、世界全体にとっても資するものであるなどの発言がなされた。 ・最後に、グローバリゼーションがアジア経済に与えるプラスの側面とマイナスの側面を認識し、各都市が 持てる力を最大限に発揮し、アジアの発展に大きく貢献していくべきであるとの意見を確認した。 |
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【次回開催都市の決定】 次回のANMC21総会は、2004年の適切な時期に、ジャカルタで開催されることが決定された。 |
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■11月20日(木) | |
【ハノイ宣言の採択】 会議の結果をまとめ、ハノイ宣言を採択した。 ![]() |
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【参加都市代表によるコメント、共同記者会見】 参加都市代表によるコメント ![]() |
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【ANMC21展視察】 |