■マニラ総会の議事概要 |
|
■11月26日(月) |
【開会】
・フェルナンドマニラ首都圏開発庁長官の挨拶
・石原東京都知事の挨拶
|
【共同事業の報告】
・18の共同事業のうちの以下の7つの事業について、事業の実績と成果を報告した。
「中小型ジェット旅客機の開発促進」(報告都市:東京)
・2007年10月に東京で実務担当者会議を開催し、日本とアジアの技術を集約したアジア旅客機はアジアの協力の象徴でありアジア各国が連携して取り組むべきであるという提言書の骨子(中小型ジェット旅客機の開発促進検討委員会が取りまとめ予定)について議論したこと、同日アジア旅客機フォーラム2007を開催し、一般都民・国内外の航空業界関係者らにこのプロジェクトについてPRしたこと、今後とも各都市との連携を深めながら、アジアにおける100席クラスのジェット旅客機の実現に向けて活動を行っていくことを報告した。
「アジア感染症対策プロジェクト」(報告都市:東京)
・2006年8月に台北で開催した第2回アジア大都市感染症対策プロジェクト会議や2007年11月にハノイで開催した第3回会議、2007年3月に東京で実施した研修などを通じて、予防や治療などの実践的なノウハウを共有できたこと、また、各都市の保健医療現場をインターネットでダイレクトにつなぐ感染症情報ネットワークシステムやホームページの設置によって情報交換を行っており、今後は共同調査研究にも取り組んでいくことを報告した。
「危機管理ネットワーク」(報告都市:東京・ジャカルタ)
・第4回アジア危機管理会議を2006年9月にシンガポールで、また、第5回会議を2007年11月にジャカルタで開催し、テロやNBC対策など実践的な危機管理対策のノウハウを共有できたこと、また、今後の方向性として、インターネットを利用した危機管理連絡網による通信訓練や、各都市が主催する防災訓練への相互参加などを通じて、都市間の連携を一層強化し、災害発生時における相互支援体制の構築を目指して具体的な検討を行っていくことを報告した。
「ウェルカム・アジアキャンペーン」(報告都市:東京)
・欧米、オセアニア、アジアからの旅行者を誘致するために、第5回アジア観光促進協議会を2006年10月にデリーで、第6回協議会を2007年9月にクアラルンプールで開催、共同事業として、ポスター等を作成・活用したキャンペーンPRや各都市の旅行事業者やメディアの相互交流としてモニターツアーの実施、そしてポータルサイトを通じた最新イベント情報等の積極的な発信、また、これまでの活動を通じた成果として、観光促進に向けた各都市の成功事例の共有化や会員都市の一体的なPRが促進されてきていることなどを報告した。
「都市マネジメント国際センター」(報告都市:クアラルンプール)
・2003年から2006年にかけて、「水道・公衆衛生」「持続可能な都市マネジメントのための統合化された都市計画」など、計10回のコースを開催した。2007年の活動としては、6月に「持続可能な都市交通」のコースが実施されたほか、今後、12月にマニラでの研修を実施予定である。
「アジア舞台芸術祭」(報告都市:台北)
・台北で第4回アジア舞台芸術祭を開催(2006年11月29日から12月3日の5日間)、テーマを"Asia Transforming"とし、変わりつつあるアジアを表現したパフォーマンスを実施した。舞台公演のほか、ワークショップ開催によりパフォーマーの経験共有を行なった。
「女性の社会参画」(報告都市:ソウル)
・2007年11月に台北で、第3回女性の社会参画シンポジウムを開催した。また、共同事業ウェブサイトを立ち上げた。
その他、下記の共同事業が共同事業報告書により報告された。
「アジア遠隔教育プロジェクト」
「自動車排出ガス対策ネットワーク」
「資源リサイクルの促進」
「上下水道の管理技術や経営手法(水道の事業経営及び管路技術)」
「上下水道の管理技術や経営手法(下水道維持管理技術者研修(短期・長期)」
「公共交通機関総合計画の策定支援」
「職員等の相互養成」
「エイズ診療従事者臨床研修」
「地震に強いまちづくりに関する研修及び共同研究」
|
【共同事業のレビュー】
・共同事業のこれまでの成果を明らかにし、共同事業の一層の充実を図るため、今後の取組や方向性を取りまとめた「共同事業のレビュー」の最終報告を行い、これを決定した。
|
【政策対話「URBANITY 多様性の中の調和」】
・モラルの向上、規律の順守等、都市住民の調和を図る施策の実施をテーマに、マニラ、バンコク及び台北から報告が行われ、その後、各都市が意見交換を行った。
|
【特別報告「地球温暖化」】
・東京とマニラが地球温暖化への取組の紹介し、ジャカルタ、ソウルが発表した後、各都市が意見交換を行った。東京都は、「カーボンマイナス東京10年プロジェクト」に基づき、2020年までに、東京の温室効果ガス排出量を2000年比で25%削減する方針を策定したことや、「気候変動対策方針」に基づく大規模CO2排出事業所における削減義務化などの取組を紹介した。石原知事は、ツバル・フィジーでの見聞などを通じて気候変動による地球温暖化の危機を訴えるとともに、アジア諸都市の連携を促すため、「環境技術に関する実務者会議」を2008年2月に東京で開催することを提案した。
|
【次回開催都市の決定】
・次回のANMC21総会は、2008年にクアラルンプールで開催することを決定した。
|
■11月27日(火) |
【マニラ宣言の採択】
・会議の結果をまとめ、マニラ宣言を採択した。 |